2022 Fiscal Year Research-status Report
東アジア漢字圏の文化交流と日本漢文学:近藤元粋校訂漢籍と和刻本漢籍出版の考察から
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22K13050
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
JIN CHUNYU 立命館大学, 立命館アジア・日本研究機構, 研究員 (60865228)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 日本漢文学 / 中国文学 / 和刻本漢籍 / 近藤元粋 / 日中文化交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、明治期に傑出した大阪の漢学者近藤元粋を取り上げ、彼の漢籍編著書と和刻本漢籍の校訂に焦点を当てて、漢籍の受容様相と漢籍を通じた文化交流の位置付けを明らかにするものである。当研究の初年度においては、先行研究に基づき、各種データベースや各所蔵機関の藏書目録を利用して近藤元粋と関連する漢籍資料を収集・整理した。 その結果近藤元粋が注や評語を附した漢籍を確認できた。また近藤元粋が自著『南州先生詩文鈔』『蛍雪存稿』等に引用した漢籍と彼が評語を附した漢籍を分析することによって、元粋が、中国から渡来した漢籍をいかに吟味・理解したか分析した。 2022年12月に開催された国際研究会で、“The Circulation of ‘Chinese Character Books’and the Development of Cultural Exchanges between Japan and China during the Meiji-Taisho Period: The Case of the Books Compiled by Gensui Kondo”の研究発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各種データベースや各所蔵機関の藏書目録を利用して近藤元粋と関連する漢籍資料を収集したが、一部の情報には遺漏がある。国書データベースに近藤元粋の旧蔵本と示しているが、詳細の書誌情報が不明であるため、実際に閲覧調査する必要がある。また、大阪天満宮御文庫には近藤元粋の稿本類も存在しているため、現地調査が不可欠である。
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Strategy for Future Research Activity |
①各所蔵機関の蔵書及びインターネット上に公開されている漢籍を検索して、近藤元粋が関与した漢籍の情報を収集する。 ②現地調査を通して、調査収集したデータを増補修正する。 ③国際ワークショップを開催して、調査の成果を発表し、得られた知見を体系化する。
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Causes of Carryover |
2022年度末に近藤元粋関連の貴重漢籍の購入を計画していたが、在庫が切れていたことにより残額となり、次年度使用額が生じた。 今年度は、漢籍関連学術誌を購読するための支出を増額する方法をとりたい。
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Research Products
(8 results)