2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of a remote fraud prevention program for older adults based on predictive processing of interoception
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22K13854
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
上野 大介 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00760589)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 内受容感覚 / 意思決定 / 楽観性バイアス / 強化学習 / 詐欺被害 / 消費者被害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では,内受容感覚(身体内部の感覚)の予測的処理が身体と意思決定との関係性を理解するモデルとして注目されている。身体内部信号の予測的処理から生じる内受容感覚が核心感情を創発し,意思決定や楽観性バイアスを導くという仮説を次のように検証し,遠隔版詐欺被害防止プログラムの開発を目指す。期間全体の目的は,1)内受容感覚の予測的処理に基づく意思決定の過程を表現する計算論モデルを構築する。2)若年者と高齢者を対象に内受容感覚を操作して意思決定課題を実施し,そこで得られる行動,脳画像,自律神経指標の時系列データを解析し,上記の仮説を検証する。3)楽観性バイアスを内受容感覚の予測的処理の不全と捉えて,内受容感覚を操作して意思決定課題や楽観性バイアス課題を実施し,そこで得られるデータを解析,上記の仮説を検証する。最後に遠隔版詐欺被害防止プログラムを開発する。 2022年度は,上記1)の通り,予備実験のデータによって逆転学習課題における意思決定の過程を強化学習モデルに基づいて学習率(α)と逆温度(β)を算出し,内受容感覚の学習との関連性を検討した。その結果,内受容感覚の学習は報酬学習率と正の相関の傾向がみられ,βとは負の相関の傾向がみられた。また,消費者被害における楽観性バイアス等の心理・行動的特性を明らかにするデータ収集及び解析も行なった。今後は,上記1)の実験プロトコールと解析法を整理し,上記2)と3)のデータ収集を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は,計算論モデルの検討(研究実績の概要の1)であったため,計画通り予備実験のデータを解析することによって達成できた。また,消費者庁新未来戦略本部の協力が得られて,当初予定になかった楽観性バイアスに関するデータ収集と解析ができた。しかしながら,行動,脳画像,自律神経指標の時系列データの収集(研究実績の概要の2)に着手できなかったことから,全体としておおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度実施した,実験プロトコールと解析法を整理し,研究実績の概要の2)と3)のデータ収集を行う。
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Causes of Carryover |
研究実績の概要の2にある,行動,脳画像,自律神経指標の時系列データ収集に着手ができなかったため。次年度は,データ収集の準備に着手し,研究実績の概要の2を実施する。
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Research Products
(6 results)