2023 Fiscal Year Research-status Report
注意欠如/多動性障害の反応抑制障害の基盤となる安静時の大域的脳ネットワークの検索
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22K15766
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
豊見山 泰史 九州大学, 医学研究院, 助教 (80893817)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | ADHD / エンドフェノタイプ / MRI画像 / 反応抑制 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の研究実施準備(倫理委員会の承認、MRI撮像プロトコルの決定、神経心理機能検査の実施準備)を経て、ADHD被験者およびその第一度近親者、健常対照者のリクルートを開始した。ADHD群の被験者については、研究担当者の外来に通院している者からリクルートを行っている。第一度近親者は、それらの対象者の親族からリクルートを行った。 データの取得に際して大きなトラブルなく、神経心理機能データの取得と臨床評価が問題なく実施できることを確認した。 今年度は、ADHD10名、親族1名、健常対照者約20名が研究に参加し頭部MRI(安静時fMRIおよび脳構造画像)、神経心理機能検査データ(Stop Signal Tadk)、臨床評価(バックグラウンドデータおよびADHDの重症度評価を含む)を取得した。
第一度近親者のリクルートの進捗が遅れているが、ADHD群のリクルートは計画通りに進んでいる。 対象者から取得したMRI画像および神経心理機能検査データの中間解析は計画しておらず、研究終了の前後のタイミングで各群のエントリー数が目標人数に達し次第、計画に準じた解析を実施する予定である。そのため本年度報告可能な研究実績はないが、解析終了後には得られた結果を国内外の学会および国際論文に発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ADHD群および健常対照群のリクルートは計画通りだが、第一度近親者群の研究導入数が少なく、計画よりも遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もADHD群を通じて、第一度近親者のリクルートを継続する。現在は研究に参加したADHDの第一度近親者に限定しているが、今後の進捗次第では本研究に参加していないADHD当事者の親族群も研究対象に含めるかどうかを検討する必要がある。
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Causes of Carryover |
第一度近親者の研究参加が想定よりも少なくなってしまったため、計画からの残額が生じた。残額は来年度以降の第一度近親者の謝金に使用する予定である。
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