2022 Fiscal Year Research-status Report
Enhancement of Destination Competitiveness through Sport Tourism
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22K17701
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
山下 玲 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 講師(任期付) (20778972)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | スポーツツーリスト / 環境配慮行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の計画では系統的レビューを行い、国際誌への投稿を予定していたが、2022年度中にJournal of Sport & Tourismに論文が採択された(R. Yamashita, Quantitative scoping review of information search behaviour in sport tourism, Journal of Sport & Tourism, 26(4), 363-386, 被引用回数:5回)。本論文では英語で出版された29の査読付きジャーナルをレビューした。従来の研究からスポーツツーリストの多くがリスクを軽減するために情報を取得することが明らかとされていたが、取得する情報は旅行先で行うスポーツ活動(みる、するなど)で異なることが明らかとなった。また、次年度の調査に向けて先行研究を読んでいく中で、目的地の競争力強化に向けて現地でより重要性が増しているのはDestination Social Responsibility(目的地の社会的責任)である(e.g., Su et al., 2018; Lee et al., 2021)。そこで、次年度に向けてスポーツツーリストの現地での活動が日常生活圏での環境配慮行動にどのような影響を与えるのか、縦断的な研究を行うため、仮説モデルを用いた調査を現在実施している(使用概念:個人的規範、社会的規範、目的地での環境配慮行動、日常的な環境配慮行動)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の予定をしていた調査を前倒して実施することができているため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、昨年度末にスポーツを目的地ツーリズム行動をとったツーリストを対象に調査を実施し、その縦断的調査の準備段階である。スポーツツーリストの現地での体験が日常生活圏での環境配慮行動にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすることで、目的地の競争力強化に向けた新たな提言を行うことを想定している。
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Causes of Carryover |
調査を前倒しで実施したことにより、調査にかかる費用を支出した。また、新型コロナウィルスの影響で現地での調査ではなく、Qualtricsを使用しQRコードの読み取りによって質問紙調査を実施したため、旅費や人件費がかからなかったため。
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