2022 Fiscal Year Research-status Report
Induction of body-attached and body-detached phenomena by modification of motor sensation toward novel rehabilitation
Project/Area Number |
22K18418
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
栗田 雄一 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 教授 (80403591)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 正之 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (00596497)
大鶴 直史 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (50586542)
金山 範明 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (90719543)
|
Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2026-03-31
|
Keywords | 運動感覚 / リハビリ / バーチャルリアリティ / 力覚 / 人間拡張 / 身体着脱 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、I :身体着脱検証とリハ応用のための運動感覚改変スーツの開発、II :運動感覚改変スーツ使用中の自己身体感の生理心理学的評価、III:身体着脱を促すリハビリ応用手法の開発、の3つの研究課題を通じて、運動感覚改変により着身体・脱身体現象の意図的な誘発を行う技術を開発し、自己身体感覚と内受容感覚の観点から身体の着脱可能性について認知神経科学的な検証を行うとともに、リハビリに活用することを通じて、着脱身体理論の開拓と実践を目的としている。 I :身体着脱検証とリハ応用のための運動感覚改変スーツの開発については、HMDによる視覚介入とグローブ型人工筋アシスト機器による力覚介入を組み合わせたマルチモーダル介入機能を有するニューロリハビリ支援機器のプロトタイプを開発した。また、人工筋を使って足首への力覚介入が可能な機器のプロトタイプを開発し、学会発表した。 II :運動感覚改変スーツ使用中の自己身体感の生理心理学的評価については、Iで開発した視覚と力覚の同時介入機能を有するニューロリハビリ支援機器のプロトタイプを用いて、健常者に対するパイロット実験を行った。その結果、視覚と力覚の介入方法によって運動主体感に大きな違いが生じることを確認し、学会発表した。 III:身体着脱を促すリハビリ応用手法の開発については、Iで開発した足首への力覚介入が可能な機器を、ウェアラブルな足首への外乱付加装置として利用することで、バランストレーニングに活用するためのパイロット実験を健常者に対して実施した。実験の結果、外乱付与により圧力中心に大きな影響を与えられることを確かめ、これを学会発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
I :身体着脱検証とリハ応用のための運動感覚改変スーツの開発、II :運動感覚改変スーツ使用中の自己身体感の生理心理学的評価、III:身体着脱を促すリハビリ応用手法の開発の3項目について、当初の予定通りの取り組みを開始できており、おおむね順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度も、引き続き、3つの課題項目に対して研究を進める。 I :身体着脱検証とリハ応用のための運動感覚改変スーツの開発については、HMDによる視覚介入とグローブ型人工筋アシスト機器による力覚介入を組み合わせたマルチモーダル介入機能を有するニューロリハビリ支援機器のプロトタイプ、ならびに人工筋を使って足首への力覚介入が可能な機器のプロトタイプをそれぞれ改良し、提示できる情報やフィードバックの改善を図る。 II :運動感覚改変スーツ使用中の自己身体感の生理心理学的評価については、Iで開発するニューロリハビリ支援機器のプロトタイプ改良版を用いて、健常者に対する自己主体感評価に関するパイロット実験を引き続き行うとともに、患者さんへの応用を見据えた実験計画を策定する。 III:身体着脱を促すリハビリ応用手法の開発 については、Iで開発した足首への力覚介入が可能なプロトタイプ機器の改良版に用いて、健常者に対するバランストレーニングへの効果を評価するパイロット実験を引き続き行うとともに、歩行機能を改善するリハビリへ活用するための介入方法について検討する。
|
Causes of Carryover |
実験の進捗度合いと結果に応じた修正を検討した結果、一部の物品や謝金について、来年度に購入を先送りするべきであると判断したため。 2023年度前半には予定していた予算の執行を行える予定である。
|
Research Products
(13 results)