2023 Fiscal Year Research-status Report
Test analysis methodology connecting classical test theory and item response theory
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22K18633
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Research Institution | Asia University |
Principal Investigator |
堀 玄 亜細亜大学, 経営学部, 教授 (60322658)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 清佳 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 准教授 (00561036)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | 項目反応理論 / 古典的テスト理論 / 項目特性曲線 / 等パーセンタイル等化法 |
Outline of Annual Research Achievements |
古くから利用されている古典的テスト理論(CTT; Classical Test Theory)と、その後開発された項目反応理論(IRT; Item Response Theory)にはそれぞれ利点があるが、項目反応理論の分析には多数の受験者と専用ソフトが必要なため、教育現場では現在でも古典的テスト理論による分析を行うことが多い。一方、古典的テスト理論による分析は受験者集団と設問に依存するため、これらが異なるテストに対して統一された基準で成績を算出することができない。本研究では、古典的テスト理論の利点と項目反応理論の利点を併せ持つテスト分析手法を開発する。具体的には、本研究申請者らが提案した設問正答率分析図(各群を表す点の縦座標で設問の正答率を、横座標で項目反応理論の成績の群平均を表す)で項目特性曲線を近似し、これに基づき採点や等化を行うテスト分析手法を開発する。古典的テスト理論の長所(受験者数が少ない場合にも適用できる、専用ソフトが必要ない)と項目反応理論の長所(受験者集団や設問に依存せず統一された基準で成績を算出できる)を併せもった手法が開発される。令和4年度の、尺度推定・等化の理論構築の研究を通じて、設問正答率分析図を利用した等化について、等パーセンタイル法を用いる等化が最も適切であることが明らかになった。令和5年度はこの知見に基づき、テスト情報関数の理論構築と、尺度推定・等化の実データによる検証を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画通り、テスト情報関数の理論構築、尺度推定・等化の実データによる検証を行い、International Meeting of the Psychometric Society 2023 (IMPS2023) において発表を行った。また、International Test Commission Conference 2024(ITC2024) において発表予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画通り、自動テス構成の理論構築、提案手法の教育現場による評価を進める。その際、昨年度の研究で本研究の枠組みに適切であることが明らか になった等パーセンタイル法による等化を念頭において研究を進める。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響で対面開催されない学会が多かったが、徐々に対面開催に戻ってきている状況である。次年度においてはITC2024など対面開催される学会において積極的に発表を行う。
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