2022 Fiscal Year Research-status Report
超分子的相互作用を利用した環状高分子を効率的かつ簡便に合成する手法の開発
Project/Area Number |
22K19066
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小林 裕一郎 大阪大学, 大学院理学研究科, 助教 (10739676)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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Keywords | ポリロタキサン / 超分子 / 環状高分子 / シクロデキストリン |
Outline of Annual Research Achievements |
環状高分子は、線状高分子とは異なる物性を持っていることから注目されている。 環状ポリマーを得るには、線状ポリマーの末端を分子内で結合させる必要がある。 高濃度では分子間結合が分子内結合より優先されるため、環状ポリマーは一般に低濃度で合成される。 そのため、環状高分子を高濃度で合成することは困難であった。本研究では、擬ポリロタキサン (pPRxs) を使用して、高濃度のポリマー水溶液から環状ポリマーを取得する新しい方法論を示す。 環状ポリマーは、環状ホストの空隙に直鎖状ポリマーを貫入させてpPRxを形成し、その後、直鎖状ポリマーの末端を連結することによって得られる。 pPRxを用いた我々の方法では、従来の環状高分子合成では困難な濃度で環状高分子を合成することができた。具体的にはこれまでの10倍以上の濃度において、効率的に環状高分子を得ることが出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2年かけてpPRxを用いた高濃度での環状高分子合成のコンセプトが確からしいことを示す予定であったが、本年度おいて環状高分子が合成できない濃度において、pPRxを用いることで16%の収率で環状高分子合成が出来ることがわかり、本コンセプトが環状高分子合成において有用であることを示すことが出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、特定の分子量、特定の反応のみにおいて本手法が適用できることをしめしているにはすぎないため、分子量や様々な反応にて本研究コンセプトが適用できるかを確かめる予定である。
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Causes of Carryover |
研究進行において安価な試薬で分子合成が可能になったことに加え、助成金に採択され、旅費を節約できたため。
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