2023 Fiscal Year Research-status Report
神経難病ALSにおけるTDP-43凝集体の生体分子イメージング法の開発
Project/Area Number |
22K19490
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小野 正博 京都大学, 薬学研究科, 教授 (80336180)
|
Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
|
Keywords | TDP-43 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,TDP-43標的核医学イメージングプローブの開発に向けて, プローブ候補化合物の設計・合成を行った。これまでに申請者は,βシート構造を有するアミロイドβ,タウ,αシヌクレイン凝集体に結合性を示すプローブの開発を行ってきた(Ono et al., Med Chem Commun, 6, 391-402, 2015).これら化合物およびその誘導体は,βシート構造を有するTDP-43凝集体にも結合性を示すことが期待される(Shuster et al., J Phys Chem B, 125, 3781-9, 2021).そこで本研究では,申請者らがアミロイドβ凝集体に結合性を示すことを報告しているBODIPY誘導体のBAP-1 (Ono et al., ACS Chem Neurosci, 3, 319-24, 2012)をリード化合物として選択し,様々なBODIPY誘導体を設計・合成した.合成したBODIPY誘導体とアミロイドβ凝集体との結合性を評価したところ、凝集度に依存した蛍光強度の上昇が確認されるという興味深い結果が得られた.また,BAP-1およびBODIPY誘導体に関して,既報のTDP-43凝集体(7PY2)(Arseni et al., Nature, 2022, 601, 139-43)とのドッキングシミュレーションを行ったところ,高い結合性を示唆する結果が得られた.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
TDP-43凝集体を含むアミロイド結合性を有する候補化合物の設計・合成を行うことができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
TDP-43凝集体を含むアミロイド凝集体と合成した候補化合物のドッキングシミュレーションを行い、さらに効率的な化合物探索を行う。
|
Causes of Carryover |
目標とする候補化合物の合成が順調に進行したため。残額は次年度の候補化合物の合成費用として使用する予定である。
|
Research Products
(6 results)