2022 Fiscal Year Research-status Report
New Phases in International Educational Cooperation with the Entry of Non-State Actors, Mainly the Private Companies
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22K20248
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
朝倉 隆道 広島大学, IDEC国際連携機構:CICE, 研究員 (20949127)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | 国際教育協力 / 企業の教育輸出 / 非政府アクター / 学習塾 / ストーリー |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画1年目(約半年間: 令和4年8月から令和5年3月)は、日本および米国のedu-business関連のデータ収集、先行研究の文献調査、インドネシアでのデータ収集を行うために必要な関係先との調整を実施した。当初予定していた米国での調査は、円安等の影響もあり、オンラインおよび現地研究者の協力を得た調査に切り替え、主にICT企業および研究者に聞き取りを実施した。また、日本企業(教育関連企業やICT企業)に対しても、自社の教育輸出について聞き取りを行なった。加えて、研究計画2年目に行うデータ収集に向け、インドネシアに展開する企業等から、研究協力の確約を得た。
日本と米国のedu-businessが、どのように自国の教育開発援助や魅力に対するイメージを用い、教育サービスへの期待を高めようとしているのか探究すべく、文献研究を行った。その一環として、学会発表1件の実施と、Book review(Shadow Education in Myanmar)1本を出版している。また、日本企業による教育輸出の長期動向の分析結果を取りまとめ、国際ジャーナルに投稿し、現在、査読審査中にある。
研究計画2年目を通して、収集したデータの分析、それに基づく研究成果の発信を国内外での学会や国際ジャーナルへの投稿を通して行うため、令和5年度の前半には、調査地でのデータ収集が終了していることが望ましく、関係各所との調整を進めている状況にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
米国調査における変更はあったものの、現地研究者の協力なども得ることで、おおむね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年8月末を目処に、教育機関、学習者やその家族等に対する聞き取りを行なう。インタビューデータを定性分析したのち、外国の企業の用いる物語が、①教育機関(学校/学習塾)、②学習者、で受容される状況を明らかにし、どのように人々の学習文化やライフスタイルに変容を迫っているのか分析する。それら結果を踏まえ、国内外の学会での研究発表と、国際ジャーナルへの投稿を行う。
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Causes of Carryover |
米国での現地調査を、オンラインでの調査、現地研究者の協力を得た調査で実施したため。また、所属元で雇用しているインターン学生の支援を得ることができたため、人件費を削減できた。
研究計画2年目に行う、国際学会での発表や国際ジャーナルへの論文投稿といった研究成果の発信において、英文校閲にかかる費用を十分に確保し、アウトプットの質を高める。
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Research Products
(2 results)