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2023 Fiscal Year Annual Research Report

Research on the living environment as social common capital through housing policy in London's urban planning

Research Project

Project/Area Number 22K20458
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

丹羽 太一  東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 特任研究員 (80963107)

Project Period (FY) 2022-08-31 – 2024-03-31
Keywordsインクルーシブデザイン / ビルディング・エンバイロメント / ロンドン・プラン / アクセス・コンサルタント
Outline of Annual Research Achievements

本研究で、イギリスのコミュニティ・ケア改革を背景としたアクセシブルな住宅設計およびインクルーシブな地域構築の考え方と、その提供を義務づけるロンドンの戦略的目標などの都市政策およびそれに基づく開発計画の進展と実態を調査した。
イギリスのアクセシブルな住宅設計基準「ライフタイム・ホームズ」およびインクルーシブな地域開発指針「ライフタイム・ネイバーフッズ」について、これまでの経緯を整理し、ロンドンの都市戦略計画「ロンドン・プラン」の住宅政策におけるアクセシブルあるいはアフォーダブルな住宅整備、インクルーシブデザインによるまちづくりに関して文献調査を進めるとともに、実際の住環境整備の展開、およびこれらの実現のための開発時の計画のあり方や障害当事者参加とその役割などを、インタビューを中心に現地で調査した。
「ロンドン・プラン」にはインクルーシブな地域住環境づくりに対して明確なポリシーがあり、それは成功している。強制力がないとデベロッパーが実施しないので、それらがフォーマルであることは重要である。そういう点でロンドン・プランは大変重要であり、イギリスの中でもロンドンは先行している。
ロンドンでは許可申請の際に「アクセス・ステートメント」で、すべてをアクセシブルな住宅にし、同時にインクルーシブな環境を確実に提供することを示さなければならず、大きな計画ではその作成のために設計者は「アクセス・コンサルタント」を雇わなければならない。アクセス・コンサルタントは設計計画に加わるアクセシビリティの専門家で、計画のアクセシビリティとインクルーシビティについてすべて詳細にチェックして、レギュレーションに従っていることを確認し、あるいはさらに良い内容にするためのアドバイスをする。こちらは登録制でありインフォーマルに発展してきたものであるが、インクルーシブな住環境の整備にとっては重要な制度となっている。

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Published: 2024-12-25  

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