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2023 Fiscal Year Annual Research Report

肺高血圧合併肺線維症モデル樹立とその解析手法の確立

Research Project

Project/Area Number 22K20774
Research InstitutionDepartment of Clinical Research, National Hospital Organization Fukuoka National Hospital

Principal Investigator

柳原 豊史  独立行政法人国立病院機構福岡病院(臨床研究部), その他部局等, 医師 (40778841)

Project Period (FY) 2022-08-31 – 2024-03-31
Keywords肺線維症 / 肺高血圧症 / ブレオマイシン
Outline of Annual Research Achievements

慢性進行性に肺の線維化を来す特発性肺線維症の予後は3-4年程度と悪く、更に肺高血圧症を合併した場合の生命予後は極めて悪い。申請者は「特発性肺線維症 における肺血管リモデリングが、肺線維症の病態進行に関与している」と仮説を立て、本研究を企画した。 本研究では、(1)ブレオマイシン反復投与による肺高血圧合併肺線維症マウスモデルを樹立する。 (2)肺血管構成細胞と繊維芽細胞の共培養系を確立し、両者の 相互作用を解析する。(3)同マウスモデル肺を薄切または脱細胞化した上で、血管構成細胞をその中で培養し、性質変化を解析する。性質変化の背景にある分子 機序をフローサイトメトリー、PCR、マイクロアレイや質量解析を用いて同定を試みる。 初年度は、ブレオマイシン反復投与による肺高血圧合併肺線維症マウスモデルの樹立を試みた。ブレオマイシン単回投与群では、C57BL6 10週齢雌マウスにブレ オマイシン2mg/kgを気管内投与し、3週間後にsacrificeした。2回投与群では1.2mg/kgを気管内投与し、2週間後にブレオマイシン2mg/kgを気管内再投与し3 週間後にsacrificeした。マッソントリクローム染色で肺線維化を評価したところ、ブレオマイシン1回投与群に比べ、2回投与群はより強い線維化を呈してい た。更に、2回投与群で肺動脈壁肥厚が認められた。肺高血圧合併肺線維症モデルとして使用できる状態と考えられた。このマウスモデルの肺組織より、肺線維芽細胞、肺動脈平滑筋細胞、肺血管内皮細胞の単離を試みたが、困難であった。一方、肺組織の薄切培養系については樹立できたため、今後の実験系に応用する予定である。

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Published: 2024-12-25  

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