2022 Fiscal Year Research-status Report
Antimicrobial mechanism and biocompatibility of antimicrobial restorative materials for root caries aimed at clinical application
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22K20986
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山本 真央 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 非常勤講師 (50963427)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | 根面う蝕 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では, これまでの研究成果から得られた最適量の抗菌材料を添加した4-META/MMA-TBBレジン系修復材料の(1)バイオフィルム形成阻害メカニズムと,(2)細胞毒性を明らかにし,臨床応用のための検討を目的とする. この材料は根面う蝕をターゲットとした全く新しい修復材料であり, 従来の修復材料よりも根面う蝕に対して顕著な効果を発揮できることが期待されている. 2022年度: 実験1 実際の実験に先立ち,予備的検討として関連材料物性を評価することとした.本研究の関連材料として抗菌材含有4-META/MMA-TBBレジンに加えて,他の添加材料含有4-META/MMA-TBBレジンの物性評価を実施した.物性評価として三点曲げ試験を行い,4-META/MMA-TBBレジンの曲げ強さについて,Weibull 分析を用いて統計学的に解析した.本研究の結果,添加物含有4-META/MMA-TBBレジンは ,いずれも従来の4-META/MMA-TBBレジンよりも有意に低い三点曲げ強さを示した.原因として添加した生体活性材料や,顔料が強度に影響を与えたためである可能性が考えられた.今後,4-META/MMA-TBBレジンの歯質接着性や,生体活性および細胞毒性について評価を行う予定である. 本研究で得られた添加材料含有4-META/MMA-TBBレジンの成果については令和4年度公益社団法人日本補綴歯科学会九州支部学術大会にて報告した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実際の実験に先立ち, 予備的検討として物性試験を実施した. 関連材料の実験を行ったことで, その材料の物性や予定している実験での注意点などを確認できた.
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は細胞毒性の実験を行う予定である.
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Causes of Carryover |
実験の予定が変更になり購入予定の機材を次年度に購入することとしたため.また,現地参加予定だった国際学会にコロナの影響で参加しなかった. 次年度で機材購入および実験の実施及び学会での発表を行う予定である.
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