2022 Fiscal Year Research-status Report
スタチン系脂質異常症治療薬を用いた薬剤関連顎骨壊死に対する治療メカニズムの解明
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22K21016
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三田 公麿 九州大学, 歯学研究院, 助教 (20961858)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | 口腔外科学一般 / 薬剤関連顎骨壊死 / スタチン / マクロファージ / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
ビスホスホネート製剤をはじめとする骨吸収抑制薬の投与後に発症する難治性の顎骨壊死は、薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)と呼ばれている。MRONJ の詳しい発症メカニズムはいまだ明らかになっておらず、確立した治療法がないのが現状である。 脂質異常症治療薬であるスタチンの多面的作用に着目し、先行研究においてスタチンの投与によってMRONJ症状の治癒を促進することを確認した。しかし、その細かいメカニズムについては未だ解明できていない。 そこで本研究では、MRONJ症状に対するスタチンの詳細な作用メカニズムについて明らかにすることを試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
MRONJ症状を発症させたモデルラットを用い、MRONJ発症部位にスタチンを投与する過程において、マクロファージやサイトカインにフォーカスを当て、炎症状態の変化について観察をしている。MRONJ症状を発症させたモデルラットの作成はできているが、採血の過程で、解析に必要な採血量が採取できないケースが多く、評価に時間を要している。 そのため、進捗状況はやや遅れていると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は引き続き、動物実験および細胞実験を行っていく。
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Causes of Carryover |
研究がやや遅れているため、50,000円程度余った。この余りは、翌年度分に繰り越して使用する見込みである。
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