2022 Fiscal Year Research-status Report
妊孕性温存治療を受けた女性乳がん患者の妊娠・出産へ向かう体験
Project/Area Number |
22K21098
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
小西 玲奈 四天王寺大学, 看護学部, 助教 (20962476)
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Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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Keywords | 若年性乳がん / がん看護 / 妊孕性温存療法 / がん薬物療法 / 看護支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,乳がん薬物療法開始前に妊孕性温存治療を受けた女性乳がん患者の妊孕性温存治療後から胚移植を経て妊娠・出産に向かう体験を明らかにし,必要な看護支援について検討することである。 がん薬物療法前に妊孕性温存治療を受け、乳がん治療後に胚移植を受けた女性乳がん患者に対して半構造化面接を実施する。 データ分析方法はインタビューの録音内容からの逐語録,およびメモ内容に基づいてデータとし,Klaus Krippendorffの手法で内容分析を行う。 本研究により、女性乳がん患者自身の視座から捉えた妊孕性に関する詳細な体験が明らかになり、挙児希望を有する女性乳がん患者に対して,がん治療と併せて,生まれてくる新しい命について検討できることを保証し,将来的な人生計画・家族計画という視点から展望を見出すことの一助になる可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究倫理審査委員会からの指導に基づいて、研究計画書の微細な変更手続きに時間を要したが、申請者所属および研究協力施設研究倫理審査委員会からの承認が得られた。今後、データ収集をしていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
申請者所属および研究協力施設からの研究倫理審査の承認が得られたため、今年度にかけてデータ収集を行いながら、並行して分析を実施していく予定である。
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Causes of Carryover |
本研究の研究対象は人であるため、「ヘルシンキ宣言」及び「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」を遵守して実施する。そのため、データ収集前に申請者所属および研究協力施設における研究倫理審査委員会からの承認を得る必要があった。したがって、データ収集のために計上していた交通費や謝金等が未着手の状態である。 令和5年5月の現時点において、各研究倫理審査委員会より研究倫理審査承認が得られたため、データ収集に係る経費が発生する予定である。
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