2022 Fiscal Year Research-status Report
理学療法士に対する看護におけるケアリングとしての技術力理論の教育効果と認識の変化
Project/Area Number |
22K21131
|
Research Institution | Takarazuka University of Medical and Health Care |
Principal Investigator |
横谷 知也 宝塚医療大学, 和歌山保健医療学部, 助教 (40965331)
|
Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
|
Keywords | ケアリング教育 / 看護におけるケアリングとしての技術力 / 理学療法士 / 多職種連携教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の実施にあたり、文献検索及び検討を行った。テクノロジー、ケアリング、理学療法士のキーワードで検索した10文献を選択し検討をおこなった。理学療法においても、理学療法士が行うケアリングの行動が、患者のリハビリテーションに対する参加度やモチベーションの向上につながっているという知見を得られた。また、この結果を受けて、理学療法士と患者との相互作用が、患者の機能回復に大きな役割を占めている知見を得られ、多職種連携の観点からも、看護師と理学療法士とがケアリング理論を共有し患者により良いケアを提供する必要性があると考えられた。 この結果を「4th International Conference On Technological Competency Caring In Nursing and Health Sciences 2022」において、『The issues to develop a caring education program for physical therapists based on the theory of Technological Competency as Caring in Nursing: Literature review』と題してポスターセッションで発表した。 この文献検討の結果を基に、理学療法士とケアリング。特にTechnological Competency as Caring in Nursing理論を用いた教育プログラムを作成し実践することができれば、理学療法士と患者との相互作用の中で、より患者のことを全人的理解した理学療法を提供できることが期待でき、患者の機能回復へ貢献できると考えられた。そして、この成果が理学療法士と看護師以外の他職種連携をより発展できる可能性が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の実施が遅れている理由として、使用するインタビューガイドの作成に時間を要しており、現在プレテストを実施しまとめている。またTCCN理論に基づいた研修会の開催についても、講師の人選やスケジュールの都合で遅れている現状にある。また、COVID-19の影響もあり、対面でおこなうかリモートでおこなうか議論がつきなかった。 反省点としては、積極的な研究の推進力が及ばなかった点もあり、今後は改善していく必要がある。 現在、研究協力者の助言も得ながら、理学療法士を対象としたケアリングについてのインタビューガイドを作成している。当初の計画からは遅れており、急ぎ作成し実施したいと考えている。このインタビューガイドが作成できれば、倫理委員会からの承認をえて実施する計画である。 研究計画書にある理学療法士を対象としたTCCN理論に基づいた勉強会の開催については、講師となる人選もできており、実施に向けて準備をしている段階である。 対象となる理学療法士の公募については研究協力者の協力もあり、当初予定していた人数は確保できると見込んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究協力者の助言や協力を得ながら、積極的に研究計画書に沿ったスケジュール管理を行い研究を実施していきたいと考えている。 まずは、理学療法士へのインタビューを急ぎ実施できるように取り組んでいきたい。 スケジュール的には過密になるが、実践できると考えている。COVID-19の影響も少なくなり、ケアリング研修会の開催は実施できると見込んでいる。
|
Causes of Carryover |
前年度は、研究計画書に計画されていた研修会がCOVID-19や、講師の選定などにより実施で きなかったため、未実施だったことが理由としてあげられる。 前年度実施できなかった研修会については、COVID-19の影響も少ないため今年度開催する予定である。
|