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2023 Fiscal Year Annual Research Report

看護師が設定する保育器の高さとケア時の姿勢及び視野の関連についての検討

Research Project

Project/Area Number 22K21176
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

前山 彩  宮崎大学, 医学部, 助教 (80962414)

Project Period (FY) 2022-08-31 – 2024-03-31
Keywords保育器 / アセスメント / 視野 / 臨床推論 / 思考過程
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、看護師がケアをする際に設定する保育器の高さに関する要因と、医療安全の視点からケア中の看護師の視野を明らかにすることである。
パイロット研究結果より、保育器の高さの設定の要因として、頸部の前屈角度、保育器と被験者までの距離、被験者の足幅が考えられる。さらに関連文献から、看護師の思考過程、保育器内の捉えている視界、視線軌跡が要因となっているのではないかと予測された。看護師の見ているもの、視野、視線軌跡は、情報収集、アセスメントの視点や臨床推論などの思考の過程を表しているためである。
収集するデータが追加となり、データの収集方法、機器、ソフト、質問紙等を変更したため、研究が遅れてしまった。そのため、保育器、視線軌跡、医療安全に関連する文献を再度検討した。
保育器関連のインシデント、ひやりハットは、加湿、加温や手入窓の操作忘れや間違いに関連するものと、ルート類が保育器に挟まるなどのインシデントが多かった。これらは、保育器の交換や移動後、光線療法などの介入の終了時に保育器の外にある設定ボタンや手入窓や絞り式手入窓の操作であり、保育器内の捉えている視界が保育器の高さ設定の要因となっているとは考えにくい。事故が少ない看護師の、保育器のチェックの一連の流れの視線軌跡を観察することで保育器関連のインシデントが減少すると一助となると予測される。
また最近は、視線軌跡に加えて動作も可視化することでベテランの動作を見ることでの技術の習得、自身の技術を見て振り返ることで技術の向上を図るツールも開発されている。保育器に収容される児は、重症児、未熟児であり、特別な医療介入が必要であるため、今回は明らかにできなかったが、視線軌跡と動作を同時に可視化できるツールを使い、医療安全とケアの質が担保される至適な保育器の高さを今後、明らかにしたい。

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Published: 2024-12-25  

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