2022 Fiscal Year Research-status Report
Individualization and optimization of physical activity improvement instruction for COPD patients with ePRO
Project/Area Number |
22K21245
|
Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
宮本 篤志 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (20965016)
|
Project Period (FY) |
2022-08-31 – 2024-03-31
|
Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / 身体活動性 / 症状 / 歩数 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度には既存の身体活動性データを用いて、慢性閉塞性肺疾患患者のベースラインの背景と身体活動性指標との関係を調べた。身体活動性指標の成績が非常に悪いにもかかわらず、息切れの症状スコアである修正MRCグレードが低い、すなわち呼吸困難を自覚していない一群を発見した。とくにこれらの一群では坐位行動時間が長いことが判明した。身体活動が低い事によって普段の症状が顕在化していない患者はベースラインの症状スコアを過小評価している可能性があり、日々の身体活動性を予測したり改善させたりするにはベースラインの症状を評価するだけではなく、日々の症状の変化に着目する必要があることが示唆された。現在、当該データについて分析を進め、結果をまとめているところである。さらに、症状以外に慢性閉塞性肺疾患患者の身体活動性に関わる因子として栄養、筋肉量および筋力の影響を探索した。量的指標である筋肉量と機能的指標である筋力が栄養状態によって身体活動性に対して異なる影響を与えることを見いだし、論文により発表した。 また、ベースラインの症状のみでは身体活動性の予測は難しいことが示唆されたため、次の段階として日々の症状のスコアと身体活動性の関連を調べるための臨床研究の準備を進めている。現在、症例集積開始のため倫理委員会の承認を待っている状況である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日々の症状のスコアと身体活動性の関連を調べるための臨床研究について、スマートフォンアプリ作成やサーバー管理を行う委託業務機関における個人情報の取り扱いについての整備が難渋し、倫理委員会の承認を得るプロセスに時間を要した。これにより、予定よりも症例集積の開始が遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
ベースラインの症状のみでは身体活動性の予測は難しいことが示唆されたため、日々の症状のスコアと身体活動性の関連を調べるための臨床研究を行い、症状の変化が身体活動性に及ぼす影響を調べていく。
|
Causes of Carryover |
日々の症状のスコアと身体活動性の関連を調べるための臨床研究について、スマートフォンアプリ作成やサーバー管理を行う委託業務機関における個人情報の取り扱いについての整備が難渋し、倫理委員会の承認を得るプロセスに時間を要した。これにより、予定よりも症例集積の開始が遅れており、次年度に繰り越す内容が生じたため。
|