2022 Fiscal Year Annual Research Report
小学校における自己学習能力を育てる授業モデルの検討
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22F30739
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
伊藤 圭子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (50184651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MA XIAOYUE 広島大学, 教育学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2022-07-27 – 2024-03-31
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Keywords | 自己学習能力 / 小学校 / 授業モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
予測不能な社会に生きる子どもたちには、「自ら学ぶ力」(自己学習能力)の習得が求められており、子ども自身が主体的に取り組む学習として、自己調整学習が有効である。そこで本研究は、小学校において学習者の自己学習能力を育てる家庭科における授業モデルを開発することを目的とする。それを授業実践し,子どもの自己調整の過程に着目して実証的に検討し,授業モデルの有効性を明らかにする。そのため、本年度は、一つ目に、自己調整学習、メタ認知、動機付け等に関する国内外の文献、資料を収集し分析した。二つ目に、自己学習能力を育てる学習を取り入れている小学校の先行実践を収集し、M小学校の先進的取り組みを選出した。M小学校は「高度に競争的でグローバル化された多様性社会に適応するために求められる,3つの次元(躍動する感性・レジリエンス・横断的な知識)の基礎となる資質・能力を育成する幼小中一貫教育カリキュラムの研究開発」に取り組んでおり、この先進的取り組みを検討することにより、学習者の自己学習能力を育てる授業モデルの開発に寄与できると考えられる。本年度は、M小学校のカリキュラムなどの資料を収集し、研究推進教員より取り組みの概要をインタビューによって把握した。M小学校では、新領域「光輝(かがやき)」のカリキュラム開発に取り組んでおり、幼稚園から中学校までの「3つの次元とその基礎となる資質・能力系統表」も作成され、それに基づいて授業などが開発されていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
先行研究資料の収集・検討、及び先行授業実践事例校の収集・選出に時間を要したため、小学校の子どもを対象とした調査などの実施に至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
1.先進的取り組みを行っているM小学校に関する資料を収集し、分析する。2.M小学校で研究推進担当教員にインタビュー調査を実施するとともに、M小学校の児童を対象に自己調整学習能力の実態を把握する調査を実施する。3.これらの検討結果を踏まえて、自己学習能力を育てる授業モデルを立案し実践・検討し、開発する。
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