2022 Fiscal Year Annual Research Report
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22F21308
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
渡邊 克巳 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20373409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BUCHER BENOIT 早稲田大学, 理工学術院, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2024-03-31
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Keywords | 内集団バイアス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ヒトの向社会的行動・向社会的判断におけつ内集団バイアスを調べるものである。具体的には、外見要因・内的要因(外見からの人種判断や性的指向など)によるバイアスを取り扱い、他者の表情の認知過程や他者に対する資源分配過程との相互作用を、日本人とフランス人を被験者とした、実験室実験あるいはオンライン実験による調査を行うことであった。 2022年度では、表情認知実験の日本人を被験者を対象とした実験の実験のデザインの確定、データ取得・解析加速のためのためのコンピュータのセットアップし、申請者の研究室で作成が進んでいる顔刺激の調整を進めた。実験室実験あるいはオンライン実験とするのかの見極めを行い、2023年2月に予備的な実験を開始した。その結果、外見要因・内的要因の両方の組み合わせにより、顔の記憶違いが出ることもあるが、その違いは想定されるものより小さいことなどが明らかとなった。それらの成果を国際学会(ICPS2023)で発表するとともに、フランス各地での共同研究の開始に向けて研究室訪問も行った。 これらの、表情認知実験のデータ取得を2023年度半ば7月まで終了し、国際学会及び国内学会で発表し、2024年中に査読付国際雑誌に投稿することと目指す。日本人を被験者としたデータ収集は12月までに終了させ、パリ第5大学とは認知心理学的研究における連携の準備に向けて、研究展開のの準備をすすめる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験のデザインの確定、データ取得・解析加速のためのためのコンピュータのセットアップ、顔刺激の調整といった当初の目標は達成し、かつ内容の外部発表も行えたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、表情認知実験のデータ取得を7月までに終了し、知見を夏の国際学会及び国内学会で発表する。その後、9月から知見の整理と論文の執筆を行い、2023年1月までに査読付国際雑誌に投稿する。日本人を被験者としたデータ収集は12月までに終了させ、その後知見の整理と論文化を開始し、来年度8月の国際学会で発表の準備、査読付国際誌への論文投稿を進める。また、パリ第5大学とは認知心理学的研究における連携が予定されており、その準備も進める。
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