2022 Fiscal Year Annual Research Report
日本近世(江戸・徳川時代)思想史における『孟子』の受容・評価とその影響
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22F21710
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
伊東 貴之 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (20251499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHANG XIAOMING 国際日本文化研究センター, 研究部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2022-07-27 – 2024-03-31
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Keywords | 『孟子』 / 『四書大全』 / 古学 / 山鹿素行 / 伊藤仁斎 / 荻生徂徠 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度には、明代に出版された『四書大全』や江戸・徳川時代に公刊された『孟子』の注釈書などの関連資料に関して、京都大学図書館、大阪大学図書館などで、閲覧や資料の収集を行った。また、早稲田大学で開催された日本中国学会に参加して、日本の多くの中国学関係の研究者と交流したほか、中国で行われた幾つかの学術会議にも、オンラインで参加して、研究報告を行った。具体的には、以下の通りである。 ①2022年12月24日―25日、「2022年度東アジア漢学国際シンポジウム」で「伊藤仁斎における『孟子』の解釈について」を発表。/②2022年10月29日―30日、中華日本哲学学会年会で「『鼇頭評注四書大全』と江戸四書学の展開」を発表。/③2022年10月26日、常州大学において、「東アジアの古学思想と『孟子』の解釈」と題して、講演を行った。 次いで、以下の3本の論文の公表が実現した。 ①「日本の『孟子』受容史考論―中世禅林から近世儒学まで」『漢籍輿漢学』2022年第1輯。/②「儒学日本化の一つ典型―古学からの『孟子』評価を中心に」『日本学研究』2022年第33輯。/③「重新審視山鹿素行の日本思想史地位―臨界と転向の二重意味」『日本問題研究』2022年第5期。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予想外の成果として、京都大学図書館や大阪大学図書館において、『孟子』の注釈書などに関連して、幾つかの未見の刊本を閲覧することが出来た。 研究報告や論文なども、順調に公表することが出来、そうした成果を踏まえて、本年度中にも、新たな著作の執筆に取り掛かる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度には、引き続き、東京大学図書館、筑波大学付属図書館、国立国文学研究資料館などにおいて、資料の閲覧や収集を行い、取り分け、山鹿素行、伊藤仁斎、荻生徂徠など、古学派や古文辞学派と呼ばれる儒者たちの『孟子』解釈について、更なる考究や考察を行う予定である。 また、引き続き、そこでの知見や考察にもとづいて、学術会議での研究報告や論文の投稿も進めるほか、これまでの成果を踏まえて、江戸・徳川時代の『孟子』注釈やその受容などをテーマとして、本年度中にも、新たな著作の執筆に取り掛かる予定である。
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Research Products
(5 results)