2022 Fiscal Year Annual Research Report
予測モデルに基づく説得におけるユーザ情報を考慮した説得エージェントの開発
Project/Area Number |
22J10026
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉田 拓海 北海道大学, 情報科学院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2024-03-31
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Keywords | 意思決定支援 / 機械学習 / 自然言語処理 / 文章生成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、予測モデルに基づく情報提示を用いてユーザの行動変容を促し、ユーザが適切な意思決定ができるよう支援する説得エージェントを開発した。現実の意思決定問題において、人間は主観的な選好を考慮した意思決定を行う。そこで本研究では、より効果的な意思決定支援のために、ユーザの主観的な選好を考慮してそれぞれのユーザに対して適切な情報提示を実施する個人化された説得エージェントを開発した。 2022年度の成果として、ユーザ情報が既知の場合における個人化された説得エージェントの開発に焦点を当て、情報提示の個人化機能を持つルールベースの文章生成器を開発した。ユーザの目的や選好に基づいて複数の典型的なグループを想定し、それぞれのグループに対して適切な文章が生成可能な文章生成器を開発した。 それぞれのグループに文章形式で提示する情報として、これまでの研究で開発された予測モデルの出力と、予測モデルに入力される特徴量を、ユーザの目的や選好に基づいて個人化した。 文章生成器については、これまでの研究で開発された事前に設定されたテンプレートを使用するルールベースの文章生成器を拡張して開発し、提示する情報に合わせてテンプレートを追加することで、個人化された文章生成器を実現した。予測モデルの出力などの文章化される情報に加えて、ユーザグループを入力として追加し、入力されたユーザグループに適した文章を生成する文章生成器を開発した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初計画において予定していたユーザ実験による説得エージェントの性能評価を完了できていないため、現在までの達成度として「やや遅れている」を選択した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はユーザ情報が未知の場合における個人化された説得エージェントの開発に焦点を当て、ユーザ情報を把握する機能の開発に取り組む予定である。
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