2023 Fiscal Year Annual Research Report
先端的イメージングと非接触磁力支持技術による物体周りの流体力・騒音発生機構の解明
Project/Area Number |
22KJ0175
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
横田 翔 東北大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Keywords | 鈍頭物体 / 非圧縮性流れ / 磁力支持天秤装置 / 粒子画像流速測定法 / 感圧塗料計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
気流と平行な円柱については,初年度に構築した完全非接触計測系を用いて,昨年度ステレオPIV計測および感圧塗料計測を実施し,本年度はそこから得られた結果をもとに詳細に調査を行った.具体的にはモード間の相互関係を条件付きサンプリングや移動エントロピーを用いて議論した. 大規模渦構造の放出パターンを主に反時計・時計回り円パターンおよびフラッピングパターンの3つに分類し,速度変動モードの解析から周方向せん断モードおよび渦放出の半径方向位置が渦放出パターンによって異なる傾向を示すことを明らかにした.また,再循環バブルポンピングが大規模渦放出の半径方向位置およびストリークの強さの低周波変動に起因することを示した.本内容をまとめた論文は Journal of Fluid Mechanics 誌に掲載済みである. 背面圧力変動モードの解析からも,渦放出パターンによる渦放出の半径方向位置の傾向が現れた.さらに感圧塗料計測は磁力支持天秤装置による空気力計測と同期して行ったため,大規模渦放出に伴う背面圧力変動と揚力変動の相互関係を調査した.結果から,円柱前縁で剥離した流れが再付着しない細長比の場合,円柱背後で生じた圧力変動が円柱曲面上に伝播し,円柱を挟んだ圧力差によって揚力を生じることを示した.本内容をまとめた論文は Physics of Fluids 誌に掲載済みである. 本年度初めには,実環境に近い迎角を持つ場合(0-15 度)について,細長比1.0の円柱を対象として上記の計測系を用いた風洞実験を実施した.迎角に依らず3つの渦放出パターンが観察され,渦放出の半径方向位置に現れる傾向も見られた.一方で,渦放出周波数が方向によって異なるといった迎角を持つ場合特有の傾向も確認された.本内容は国際学会1件で発表済みである.
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[Presentation] Pressure fluctuations on base surface of levitated freestream-aligned circular cylinder2023
Author(s)
Yokota, S., Nagata, T., Kasai, M., Oka, Y., and Nonomura, T.
Organizer
10th International Symposium on Turbulence, Heat and Mass Transfer
Int'l Joint Research
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