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2023 Fiscal Year Annual Research Report

デンマークにおける若年者移行支援機関所属職員の専門性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22KJ0388
Allocation TypeMulti-year Fund
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

吉川 実希  筑波大学, 人間総合科学学術院, 特別研究員(DC2)

Project Period (FY) 2023-03-08 – 2024-03-31
Keywordsデンマーク / キャリアガイダンス / 若者支援 / 多機関連携 / 専門性
Outline of Annual Research Achievements

本年度は丁抹のCGについて①2019年に至る制度展開を関連法改正過程の検討より整理し、対するカウンセラー職能団体の諮問回答を分析した。また丁抹に渡航し、昨年度調査を行った自治体を中心にカウンセラーの②KUIでの位置づけ、③他職種との協働関係や役割の違いについて聞き取りを行った。成果は以下の通りである。①2004年のUU導入以降、2010年の教育準備評価の開始、2014年の職業教育改革に伴うCGへの予算配分の大幅削減といったCGの制度展開における重要局面を経て、カウンセラーの介入対象は特に支援が必要な一部の若者に焦点化された。2019年のUUのKUIへの統合でカウンセラーは各自治体組織内に配置され他職種との協働が強化された。これに対し全国カウンセラー協会等の職能団体は個別ガイダンスの提供対象の限定を非難し、政策上のカウンセラーの専門性軽視を危惧して専門性に関する議論の蓄積と対外への表明活動を行う状況にあった。②カウンセラーは他の専門職との協働の強化を肯定的に捉えていた。詳細には、他部局との物理的な接近や定期ミーティングの開催、部局間でのマインドセットの共有、UUで情報連携ツールとして活用していた若者の教育計画の他部局職員との共有等が、各自治体に即して推進されていた。③KUIの導入に伴い政策的に他職種との協働や調整が強調されつつも、カウンセラーは生徒・若者への個別ガイダンスの提供を中核的な役割として強く認識し、教員の評価・指示的な関わりや労働支援・社会福祉部局職員の管理的な支援に対して、対話的・構成的な関わりを強調していた。
なお、課題として明らかになったのは基礎学教師が担うキャリア教育科目「教育と仕事(Uddannelses og Job)」へのカウンセラーの関与である。これを巡る両専門職の協働の度合いは自治体や学校で差があり、全国規模で如何に充実を図るかが模索されていた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] デンマークにおける基礎自治体支援組織(KUI)の導入と自治体間の多様性―ガイダンスカウンセラーの位置づけに着目して―2024

    • Author(s)
      吉川実希
    • Organizer
      北欧教育研究会例会
  • [Presentation] デンマークにおけるキャリアガイダンスの制度展開2023

    • Author(s)
      吉川実希
    • Organizer
      日本比較教育学会第59回大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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