2023 Fiscal Year Annual Research Report
Social cues that scaffold formation and differentiation of word meanings in early language development
Project/Area Number |
22KJ0525
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
萩原 広道 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 助教(Assistant Professor)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Keywords | 乳幼児 / 言語発達 / 出来事 / 名詞 / 分化 / 親子遊び / インタラクション / オンライン実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,①「親子遊び調査」データのアノテーションの継続,②「新奇語学習課題」のデータ収集,③国際比較に向けた乳幼児オンライン実験の方法論に関する研究,④今後の研究に向けた研究計画の立案を行った。研究代表者の所属機関に変更が生じたため計画の修正が必要となったが,計画は着実に進展した。 ①については,遊びの中での発話が特定の物品やその用途に関連しているかどうかなど,より詳細なアノテーションの付与を進めることができた。しかし,アノテーションの完了には至らず,2割程度が残っているため,次年度もアノテーションを継続し,解析及び論文投稿を進める予定である。また,子どもと物品とのインタラクションに関して進めていた「スケールエラー」に関する論文が,発達心理学の一流誌であるDevelopmental Science誌に掲載された。 ②については,昨年度開発した「新奇語学習課題」を用いて,約120名の乳幼児のデータを収集した。現在は予備解析を進めている状況であり,次年度に主解析及び論文投稿を目指す。 ③については,乳幼児オンライン実験に関する論文を複数本並行して執筆・投稿した。内2本が採択され (和文:心理学評論誌,英文Behavior Research Methods誌),現在出版を待っている状況である。加えて,機械学習を用いて乳幼児語彙質問紙の多次元データを解析した論文が認知科学誌に掲載された。 ④については,Jean Piaget SocietyやLancaster International Conference on Infant and Early Child Development (LCICD) 等の国際学会にて成果発表すると共に,英ウォーリック大学や米ウィスコンシン大学,インディアナ大学,ヒューストン大学などとの共同研究に向けて研究計画の具体化を進めることができた。
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