2023 Fiscal Year Annual Research Report
衛星からの多色光学観測を用いたオーロラ降下電子エネルギーの広域特性の解明
Project/Area Number |
22KJ1357
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
南條 壮汰 電気通信大学, 情報理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Keywords | オーロラ / デジタルカメラ / STEVE |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年9月から継続してノルウェー・トロムソにあるRamfjordmoen観測所において商用デジタルカメラを用いたオーロラの観測を継続している。 この観測システムでは、深層学習モデルを用いてオーロラ出現時にのみ観測を行うという機能を実装しているが、これも現在に至るまで安定して所望通りの動作をしている。 本研究の最終目標はデジカメによって観測されたオーロラの色と降下電子の平均エネルギーを比較し、両者の対応関係を経験的に導出することであったが、今年度はこれが可能となる観測データが複数事例得られた。実際の解析はまだ行えていないが、予備実験としてフォトメータが記録するオーロラの輝度値とデジカメのRGB値を比較したところ、両者はよい一致を示していたため、2024年度以降に成果をまとめ発表したいと考えている。 また、2022年度に開発したオーロラの発生を自動通知するウェブアプリケーションTromsoe AIのユーザー(ノルウェー・トロムソで活動する写真家)が本アプリケーションを通じて、通常と異なる色、形態を持つ発光現象を観測したので、彼を共著者として迎え入れた上でこれについての査読付き論文を公表した。 さらに、今後、商用デジタルカメラで脈動オーロラの高速な変調(内部変調)が観測されることが期待されているため、地上で内部変調が観測できることから磁気圏電子のパラメータをどの程度推定できるのかについて考察した査読付き論文を公表した。
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Research Products
(7 results)