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2022 Fiscal Year Annual Research Report

係留効果を応用したナッジ手法の開発:車の速度超過と水の浪費を減少させる方法の検討

Research Project

Project/Area Number 22J00286
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionHitotsubashi University

Principal Investigator

大貫 祐大郎  一橋大学, 大学院社会学研究科, 特別研究員(PD)

Project Period (FY) 2022-04-22 – 2025-03-31
Keywords係留効果 / ナッジ
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は, 係留効果をナッジとして応用することで, 1. ナッジが長い期間継続するのかどうか, 2. ナッジの時系列変化, 3. ナッジで導いた行動への満足度を高めることができるのかどうかの3点を検討することである. 本研究は, 車両速度, 電力使用量, そして, 水使用量を研究対象に設定している. 2023年度は, 係留効果をナッジとして応用することで, 人の判断が変化するのかどうかを検討した.
車両速度の実験については, オンライン上で実施できる実験は終了し, 対面で実施するための実験刺激を作成し, 予備実験を進めている段階となっている. 予備実験のデータからは, 係留効果により, 車両速度 (VR空間上の車両) が変化する傾向を確認できた.
電力使用量の実験については, オンライン上で実施できる実験は終了し, 予備実験のデータから, 係留効果が電力使用量に影響する傾向を確認できた. 電力使用量の実験については, 現在, 係留効果による長期間 (1年間) の電力使用量の変化を調査している段階である.
水使用量の実験については, オンライン上で実施できる実験は終了し, 予備実験のデータから, 係留効果が水使用量に影響する傾向を確認できた. 係留効果と水使用量の関係については, 日本認知科学会第39回大会発表で研究内容を発表した. さらに, 水使用量の実験については, 静岡県湖西市の「水道スマートメーター等による水道配管内の管網解析と管内環境における残留塩素濃度の変化」に関する研究のオブザーバーとして協力を進めている. また, 同市の「弾力的な水道料金における使用水量等への影響」に関する研究の研究協力者としても研究を進めている. 上記の研究協力によって, 日常生活における人の水使用データについての知見を得られている.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

実験計画の当初は車両速度と水使用量のみを実験対象に設定していたが, データ取得の利便性を考慮し, 電力使用量も利用して調査を進めている. そして, 車両速度, 電力使用量のどちらもオンライン上で実施できる予備実験は終了し, 本実験に進む段階となっている. 水使用量については, どのようにデータを取得していくのかを調整している段階となっている. 上記のように, 車両速度と電力使用量に関する調査では, 計画通りに研究が進んでいるが, 水使用量については, 本実験までの時間を要する状況である. そのため, おおむね順調に進展していると区分した.

Strategy for Future Research Activity

今後は, 係留効果をナッジとして応用することで, 人の判断だけでなく, 人の行動が変化するのかどうかを検討していく. 車両速度の実験については, 係留効果による車両速度 (VR空間上の車両) の時系列変化を検討していく. 電力使用量の実験については, ナッジによる長期間 (1年間) の電力使用量の変化を調査を続けていく. 水使用量の実験については, ナッジ以外のどのような要因が行動に影響を与えるのかを検討していくことで, 水使用量のみならず, 車両速度や電力使用量の実験にも活かせる知見を増やしていく.

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] The Open Anchoring Quest Dataset: Anchored estimates from 96 studies on anchoring effects2022

    • Author(s)
      Roseler, L et al.
    • Journal Title

      Journal of Open Psychology Data

      Volume: 10 Pages: 1, 6

    • DOI

      10.5334/jopd.67

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 下限や上限の表記が手洗い時間に及ぼす影響2022

    • Author(s)
      大貫祐大郎・植田一博
    • Organizer
      日本認知科学会第39回大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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