2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22J12808
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
天野 雄一 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2024-03-31
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Keywords | 代理親魚 / 雑種致死 / 流速馴致 / 人工産卵場 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は申請時点の研究計画に従い、ニジマスを対象として以下の二つの実験を行った。 ①未分化生殖細胞移植によるニジマス代理親集団の作出と育成: ニジマスと雌雄双方向に雑種が致死となるドナー種として選定したブラウントラウトおよびヒメマス未分化生殖細胞を、宿主となる三倍体化処理により不妊化したニジマス仔魚の腹腔内へ顕微移植し、移植魚集団を作出した。また、これらの集団について、移植20日後にドナー生殖細胞が宿主生殖腺に取り込まれていることを確認した。さらに、これらの集団を成熟するまで育成し、排精された精子を種判別解析したところ、ドナー由来精子の生産が確認された。 ②ニジマスにおける産卵条件の至適化: 川幅3.2 mの人工河川内に人工産卵場を造成し、野生型ニジマスをコントロールとして放流、産卵させることで、ニジマスにおける最適な産卵場条件を決定した。その結果、ニジマスは水深20cm, 低層流速10-20 cm/s, 表層流速 20-35cm/s, 礫径 10-100 mmの条件で最も効率よく自然産卵させられることが分かった。また、水槽内で育成したニジマス代理親は遊泳能力が低く、河川内で定位できないことが判明した。これを解決するため、育成時には流速馴致( 10 cm/s )を行い、放流後の産卵床上への残留率を高めた。 以上2点の実験を行うことで、来年度に実施予定の雄のニジマス代理親集団の放流と交配試験の準備を終えることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通りに進捗しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
順調に研究計画を履行しているため、今後も計画通りに研究を進めていきたい
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Research Products
(1 results)