2021 Fiscal Year Annual Research Report
キルギス語とアルタイ語の対照研究: 補助動詞の用法を中心に
Project/Area Number |
21J40129
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
AKMATALIEVA JAKSHYLYK 新潟大学, 人文社会科学系, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2024-03-31
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Keywords | チュルク諸語 / 記述言語学 / キルギス語 / アルタイ語 / 補助動詞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、キルギス語(チュルク諸語北西グループ)とアルタイ語(チュルク諸語北東グループ)における言語の相互接触による歴史的変遷の解明である。今年度は、キルギス語とアルタイ語の基礎語彙と補助動詞に焦点を絞り、研究調査・活動を行った。今年度は主にオンラインにてキルギス語及びアルタイ語の母語話者への聞き取り調査を行った。 本研究課題の調査結果は、当初の研究計画通りに、国内を問わず、国内外において論文投稿や口頭発表による成果を幅広く公開を進めた。国内においては、日本言語学会、北方言語学会、ユーラシア言語研究コンソーシアム年次総会などで口頭発表を行った。国外においては、国際トルコ言語学会議(International Conference on Turkish Linguistics (ICTL))、ソウル国際アルタイ諸語会議(Seoul International Altaistic Conference (SIAC))、キルギス共和国における国際研究大会などにて研究成果を公開した。同時に国内外において査読誌などへの論文投稿による成果公開も進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
①キルギス語とアルタイ語の言語的な類似点・相違点を発見し、言語類型論的研究に貢献するようなデータを提供することができたためである。 ②国内外を問わず、学会などで意見交換や研究発表を通して、今後の課題及び課題解決策を見つけることができたためである。 ③令和3年度はアルタイ語とキルギス語の基礎語彙調査・文法調査を進めており、将来的により広範な研究を行うことが整っているためである。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の解明にはキルギス語とアルタイ語のみならず、古代チュルク語に関する歴史的資料が最も重要であり、その収集を徹底する。チュルク諸語の北西グループと北東グループ諸言語の言語特徴を比較し、これらの諸言語の相互接触による歴史的変遷の解明を目指す。
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Research Products
(19 results)