2022 Fiscal Year Annual Research Report
中央アジアにおけるチュルク諸語のモダリティ体系の解明
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22J01538
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
日高 晋介 新潟大学, 人文社会科学系, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2025-03-31
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Keywords | 中央アジア / チュルク諸語 / モダリティ / 文末小詞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、ウズベク語においてモダリティを表す文末形式に着目した研究、中央アジアにおけるチュルク諸語のモダリティを対照した研究、副動詞に着目した研究を行った。これらの研究は次年度以降、中央アジアの各言語におけるモダリティ体系を明らかにする端緒として、重要な位置を占める。まずは、申請者にとって研究歴が一番長いウズベク語において、分析が進んでいない要素を精密に記述した。それと同時に、チュルク諸語のモダリティ全体を見渡しそれらの間の共通点・相違点を概観した。これらにより、来年度以降、どの言語で何を明らかにするのかを明らかにできた。それに加えて、モダリティを表す形式を作る形式として用いられる副動詞についても研究することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度は、ウズベク語の記述研究のみならず、中央アジアのチュルク諸語のモダリティ全体についても概観することができ、さらに副動詞の研究も行うことができた。そのため、計画以上の進展があったと言える。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、ウズベク語だけでなく、他の中央アジアのチュルク諸語の用例収集およびインフォーマント調査も積極的に行い、成果を挙げる。中央アジアのチュルク諸語全体に共通する文法現象についても、前年度の研究成果をヒントにトピックを定めて記述を行う。
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Research Products
(7 results)