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2023 Fiscal Year Annual Research Report

言語進化学における進化的説明の科学哲学的考察--進化するとはどういうことか

Research Project

Project/Area Number 22KJ1704
Allocation TypeMulti-year Fund
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

中条 太聖  京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2023-03-08 – 2024-03-31
Keywords生成文法 / 言語学の哲学
Outline of Annual Research Achievements

昨年度に引き続き、言語学(生成文法)のモデリングについて研究を行った。非文と母語話者の判断という2側面から研究をした。
前者については、非文とは一見すると生成文法学者が作り出した日常では観察されない非文法的な文ではあるが、生成文法が突き止めたいある特定の文法規則のみに違反した文であり、説明対象となる現象を表象する機能を果たすことを明らかにした。また非文が実践的な言語研究において説明的に機能するのは、生成文法が考える理想的母語話者というモデルが前提にあってこそであることを明らかにした。この結果は科学基礎論学会にて口頭発表をした。
後者については、母語話者(多くの場合研究者)による判断そのものはデータを実験であり、母語話者の文に対する判断結果はデータであること、また、こうした判断データは研究者によって処理が施されたデータモデルであることを明らかにした。ここでの理想化は必ずしも統計的な処理を意味するわけではないことを示した。この結果は日本科学哲学会にて口頭発表を行った。
研究全体としては、構想段階では言語進化を起点としていたが、言語学、特に生成文法の営みの科学的な側面を解明していくことに焦点を当てたものになった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 言語学が、なぜ存在しない文を扱うか2023

    • Author(s)
      中条太聖
    • Organizer
      科学基礎論学会
  • [Presentation] 生成文法におけるデータ・モデル・理論2023

    • Author(s)
      中条太聖
    • Organizer
      日本科学哲学会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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