2024 Fiscal Year Annual Research Report
台湾に移住したインドネシア華僑の自己表象実践の動態:社会統合政策の変遷の中で
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22KJ1997
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| Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柴山 元 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC1)
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| Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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| Keywords | インドネシア移民 / インドネシア商店 / 移民とキリスト教 / 台湾 / インドネシア / ディアスポラ |
| Outline of Annual Research Achievements |
当該年度4月から10月まで、前々年度より実施していた台湾でのフィールド調査を引き続き遂行した。昨年度に引き続き、インドネシアから台湾に移動した華僑・華人を対象に聞き取り調査を実施して、かれらのライフヒストリーを収集した。具体的には、台湾に移動後、インドネシア商店やインドネシア料理店を開業した人々や、1998年にインドネシアで発生した暴動の影響を受けて台湾へ移動した人々に対してインタビューを行った。これにより、2000年前後にインドネシアから台湾に移動した華僑・華人が2000年代から2010年代にかけてインドネシア商店やインドネシア料理店を開業していった過程に関する貴重な知見が得られた。また、インドネシア出身の華僑・華人が集う台北市内のキリスト教会にて参与観察を実施した。この観察を通じて、移動要因や社会階層、現在の国籍、国家アイデンティティの違いを越えて、ともに祈るという実践を通じて、インドネシア出身者間での紐帯が形成されている実態を明らかにした。 帰国後は、フィールド調査で収集したデータをもとに、①インドネシア研究懇話会第6回研究大会、②上智大学で開催されたワークショップ、および③白山人類学研究会第16回研究フォーラムにて口頭発表を行った。さらに、①で発表した内容をエッセイにまとめて投稿し、これは『月刊インドネシア』に掲載された。また、③で発表した内容を論文にまとめて投稿し、これは『白山人類学』28号に掲載された。 本研究は、台湾に暮らすインドネシア華僑・華人のライフヒストリーを収集・整理することで、これまで可視化されてこなかったかれらの移動にまつわる経験や来台後の生活の様相を明らかにできた。また、長期調査を実施して数十人のライフヒストリーを収集したことにより、在台インドネシア移民の大部分に共通した経験を明らかにできた。 以上が、本研究が研究期間全体を通じて得られた成果である。
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