2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22J22248
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森田 裕子 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2025-03-31
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Keywords | 視神経脊髄炎モデル動物 / 神経障害 / 運動機能障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、視神経脊髄炎の病態について、アストロサイト障害後の炎症反応と神経軸索障害の関連を分子レベルで解明することである。 本年度は、視神経脊髄炎(脳病変)マウスモデルを作製し、経時的に脳の組織学的解析と運動機能評価にて病態の形成について確認した。組織学的解析からは、広範なアストロサイト障害と、脱髄・神経障害が生じ、運動機能評価にて機能障害が観察された。これらの評価によってモデルを確立したことが確認できたため、次に軸索障害に働く細胞について同定するための実験を進めている。これまでに行った実験で標的となる細胞を絞り込んでおり、これらを選択的に薬剤で除去することで検討を行う。脳内の細胞除去率について確認するための、組織学的解析とフローサイトメーターによる解析を実施中である。今後、軸索障害の評価については、運動機能評価と組織で軸索マーカーの損傷度合いを観察してデータの解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、視神経脊髄炎(脳病変)マウスモデルを作製し、経時的に脳の組織学的解析と運動機能評価にて病態の形成について確認した。また、脳内の細胞を選択的に薬剤で除去することでこれらの細胞による病態の関与について検討を行っていく予定である。そのため、脳内の細胞除去率について、組織学的解析とフローサイトメーターによる解析を実施中である。本研究の仮説を検証するために必要な動物モデルを確立し、細胞を個別に除去するための条件検討を行っているため、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、視神経脊髄炎の病態誘導後に生じる神経障害がどの細胞によって主に生じているかの検証を行う予定である。神経軸索障害の程度の評価については、運動機能評価と組織で軸索マーカーの損傷についてデータの解析を行う予定である。
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