2022 Fiscal Year Annual Research Report
A Medical Anthropological Study of Trauma in Radiation-Affected Populations
Project/Area Number |
22J00749
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hiroshima University |
Research Fellow |
愛葉 由依 広島大学, 人間社会科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2025-03-31
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Keywords | 医療人類学 / トラウマ / 放射線被害 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度同様、受入教員の松嶋健先生のゼミに参加し、同ゼミの院生とともに学びながら、一昨年度提出した博士論文の論考をブラッシュアップし、「放射線被害を受けた人々のトラウマに関する医療人類学的研究」を進めてきた。今年度は、広島で開かれる“A Conversation with Annemarie Mol: Eating in Theory, Hiroshima, and Translation”において“Reconsidering the logic of PTSD: Cases of A-bomb survivors who live coping with their trauma”というタイトルで英語での研究発表を行なうため、これまでの成果をまとめるとともに、原爆被爆者や放射線被害に遭った人びとのトラウマに関する英語論文の執筆に向けた準備も進めている。 これらと並行して、これまで聞き取り調査を行なってきた原爆被爆者の記憶と関連する地を私自身がめぐり歩くことで、彼らのトラウマと関連し得る記憶をたどり直す実践も行なってきている。この実践の途中経過については、立教大学 人文研究センター主催 公開シンポジウム「Hiroshimaを伝える:海外メディアと被爆者の証言」や、2023年度みんぱく若手研究者奨励セミナー「歩くことと戦争の記憶の継承」において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
広島で開かれる“A Conversation with Annemarie Mol: Eating in Theory, Hiroshima, and Translation”において“Reconsidering the logic of PTSD: Cases of A-bomb survivors who live coping with their trauma”というタイトルで英語での研究発表のために、これまでの成果を英語でとりまとめることもできたから。 これらと並行して、立教大学 人文研究センター主催 公開シンポジウム「Hiroshimaを伝える:海外メディアと被爆者の証言」や、2023年度みんぱく若手研究者奨励セミナー「歩くことと戦争の記憶の継承」において研究発表することにも積極的に取り組んだから。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、原爆被爆者や放射線被害に遭った人びとのトラウマに関するフィールドワークを進めるとともに、その研究成果について、国際ジャーナルに英語で論文を投稿すべく、引き続き松嶋先生のもとで学び、論考を深めていきながら、執筆を進めていく計画である。 また、立教大学 人文研究センター主催 公開シンポジウム「Hiroshimaを伝える:海外メディアと被爆者の証言」や、2023年度みんぱく若手研究者奨励セミナー「歩くことと戦争の記憶の継承」において発表した際にフロアから得たコメントや新たな視座を踏まえながら、引き続きフィールドワークを重ねたうえで、投稿論文を執筆し、発表することを計画している。
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