2023 Fiscal Year Annual Research Report
小山田与清の書物をめぐるライフサイクルと索引の研究
Project/Area Number |
22KJ2639
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
梅田 径 青山学院大学, 文学部, 研究員
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Keywords | 小山田与清 / 松屋棟梁集 / 索引 / 蔵書 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究が大きく進展したとは言いがたい。しかし、小山田与清の旧蔵書の研究が概ね終わり、次に旧蔵書を受け継いだ門弟たちの研究の必要性が見えてきた。おもに早稲田大学蔵『松屋棟梁集』と、東京都立図書館蔵『松屋棟梁集』の比較によって、死後に編纂を企図して弟子に歌稿を託した与清の遺族たちの状況が浮かび上がってきた。小山田与清の没後の状況についてはほとんど何も分かっていなかったが、西野宣明『松禹日記』など、与清没後も蔵書の利用が盛んになされていたことが判明するなど、当初の予定とは異なる形ではあるが研究の進展が認められたと言えるだろう。与清蔵書の研究においては早稲田大学に現存する草稿類の研究が必要である。それらの研究が進展したことには大きな意味がある。同時に、与清の考証だけではなく文藝活動、特に和歌に関わる研究は、蔵書利用や門弟への意識と合わせて重要なテーマであるといえよう。早稲田大学蔵『松屋棟梁集』には辞世の歌題をもつ歌が複数あり、晩年の体調不良にも関わらず歌をよみつづけていた。この熱意と与清の考証との接点との研究が今後の課題である。本研究によって、国際学会発表1報、国内学会1報、公開ワークショップ1回、論文1報の成果をあげることができた。
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Research Products
(5 results)