2022 Fiscal Year Annual Research Report
Phonetic characteristics of geminates in Japanese: Articulatory gestures and their timing
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22J01381
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
守本 真帆 上智大学, 理工学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2025-03-31
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Keywords | 促音 / 超音波 / 調音音声学 / 音響音声学 / 日本語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、実験音声学的な手法を用いて促音の産出における調音動作および各調音動作の間のタイミングを記述し、促音の音響的特徴の詳細を明らかにすることを目的としている。 令和4年度は、機器および備品の調達、実験プロトコルの確立などを含む実験環境の整備を行い、超音波診断装置やビデオカメラを用いた音声学実験によるデータ収集を行った。日本語母語話者による発話に加え、比較対象として中国語を母語とする日本語学習者による発話における調音データおよび音声データを収集した。 舌運動データおよび音声データの一部を分析した結果、促音の産出における調音動作およびタイミングの制御には言語依存的な側面や話者による個人差があるということがわかった。また、促音の調音タイミングや音響的特徴にはアクセント型の影響がみられ、今後の実験においてもアクセント型を考慮する必要があるということが示唆された。これらの結果について、日本音響学会2023年春季研究発表会、日本音響学会2022年9月音声コミュニケーション研究会、日本音韻論学会第18回音韻論フェスタにて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度は国際的な情勢により一部機器の入手が遅れたため、主に超音波診断装置を用いた舌運動の調査および音響的特徴の分析に注力することとなった。舌運動以外の調音動作に関しては次年度以降調査を進める。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、令和4年度に収集したデータの処理および分析を進めその成果の発表を行うとともに、引き続き実験環境の整備および新たなデータの収集と分析を行う。
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