2022 Fiscal Year Annual Research Report
開口部の図像学-近世ボローニャ派を中心とした暖炉と扉の上部装飾に関する総合的研究
Project/Area Number |
22J00361
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Seijo University |
Research Fellow |
山本 樹 成城大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2025-03-31
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Keywords | カラッチ一族 / ボローニャ / バロック / 暖炉 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではカラッチ一族を中心とするボローニャ派の画家たちが、暖炉と扉という室内の「開口部」のために制作された絵画を網羅的に取り上げ、その図像体系の形成と波及の様態を解明する。その目的は、室内の特定の「場所」に応じた図像の系譜が、空間を劇的に演出する17世紀以降のバロック美術にどのように継承されていくのかを再考し、近世イタリアの居室装飾史全体の見直しに繋がる新たな視座を提示することである。
研究計画上、初年度にあたる本年度は、新型コロナ感染症の影響により渡航調査を行うことはできなかったが、これまでに取り組んでいた文献調査に基づき、タナーリ宮殿旧蔵のルドヴィコ・カラッチの作品群について、美術史学会東支部例会にて発表をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
学会発表や論文といった具体的な研究成果にいまひとつ結びついていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
渡航調査を実施し、不足している文献や実見できていない暖炉絵画の作例を優先して研究を継続する。
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Research Products
(1 results)