2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study on Development of Guideline for Phased Evacuation in High-rise Office Building Fire
Project/Area Number |
22J13643
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Science |
Research Fellow |
朴 聖經 東京理科大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2024-03-31
|
Keywords | 高層事務所ビル / 順次避難 / 避難シナリオ / 避難シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,高層事務所ビルの避難特性を考慮して,順次避難の避難シナリオを作成するためのガイドラインを構築することである。順次避難ガイドラインは順次避難シナリオ作成法と評価法に構成されており,各々を行うには,次のような研究が必要である。 1.順次避難シナリオの作成法:順次避難シナリオを作成するには,過度な滞留や全館避難時間を抑制する必要があり,実際の避難流動を分析して群衆避難開始時間と階段室内の避難流動特性を把握する必要があるため,階段室内の避難流動を分析した。 2.順次避難シナリオの評価法:順次避難シナリオの適用性を評価するには避難訓練調査は時間や応力が必要であり,直ぐにできない場合が多いため,避難シミュレーションを採用して避難シナリオを評価することを提案した。避難シミュレーションを採用するには,避難シミュレーションの機能の妥当性を評価する必要があるため,避難シミュレーションと避難訓練調査の結果を比較し,相違点を確認した。また,その相違点を改善し,避難シミュレーションの階段避難流動予測機能を改善した。 なお,避難シナリオの作成法を提案し,それの実用性を確認した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の目的を達成するには,ご計4つの査読論文が必要である。 計画では,次のように分けて論文投稿計画した。 1.階段室内の避難流動の分析、2.避難シミュレーションの妥当性評価、3.避難シミュレーションの改善、4.順次避難シナリオ計画案 現在1と2は掲載されて,3は査読中である。しかし,4は学会発表の予定はあるが,まだ未投稿である。作成の段階で,2024年6月内に投稿する計画である。しかし,2と3を分けて行ったため,査読や作成の時間が長くなったため,計画より目的達成が遅れたと考えられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
高層事務所ビルの避難特性を考慮して,順次避難の避難シナリオを作成するためのガイドラインを構築することが終わると,超高層建築からの避難ガイドラインに関する研究を行う計画である。にほんを含め,アジアの様々な国では超高層建築が建設されており,日本以外の国では,中間避難階や避難用エレベーターの設置が義務付けられている。しかし,日本ではまだそういうハードウェア的な対策が存在しておらずソフトウェア的な対策も存在していない。加えて,超高層建築からの避難訓練調査によると,避難中歩行速度が低下することが観察され,避難効率が低まることになりやすい。この理由で,現在の研究目的を達成するとより現実的な計画により,超高層建築からの避難方法に関して研究を進みたいと考えている。
|