2022 Fiscal Year Annual Research Report
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21J01541
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okinawa International University |
Research Fellow |
玉城 福子 沖縄国際大学, 地域文化研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2025-03-31
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Keywords | 沖縄 / 性的マイノリティ / LGBT |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、社会的・歴史的な独自性や性規範に着眼し、沖縄の性的マイノリティの生を立体的に描くことである。2022年1月から2022年6月末まで、出産・育児による中断期間を挟み、その後、7月より「研究再開準備支援」と採用期間の延長を利用し、研究を再開した。これによって当初の研究計画を大幅に変更し、今年度は主に社会資源に関する調査及びインタビュー調査を中心に進めた。今年度の研究の進捗状況は、以下の通りである。 第一に、沖縄県内の行政等による性的マイノリティに関する施策や当事者が集まれる場(交流会等を含む)について、情報を収集し、社会資源リストという形で整理した。さらに、本社会資源リストに関する考察ついて、「第11回 沖縄ソーシャルワーク学会」にて報告し、参加者らから有益なコメント・質問をいただいた。 第二に、先行研究を参考に質問項目の作成、インタビュー調査の準備を行った。過去に行われた性的マイノリティや関連する団体等を対象にしたインタビュー調査に基づいた文献等を、質問項目等を中心に比較・検討した。これらを検討した上で、本研究の目的に合わせて、質問項目等を含む具体的な調査計画を作成した。調査計画が固まった時点で、所属する機関である沖縄国際大学における人を対象とする研究倫理審査委員会に申請書を提出し、承認を得た。 第三に、沖縄県内で性的マイノリティ当事者へのインタビュー調査を実施した。2023年3月末時点で、3名へのインタビューを行っている。半構造化インタビューの形を取り、事前に準備した質問項目を参照しつつ、調査対象者が語りたい内容・順番を優先してお話をうかがった。当事者のこれまでの人生や現在の生活についてお話しをうかがっているが、加えて、沖縄県内の行政等が行っている様々な施策(宣言・パートナーシップ制度・相談窓口の設置等)に関する評価や認知度を測る質問もしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、育児による研究中断期間、新型コロナウイルスの流行、産後の体調不良など様々な困難があったが、多くの人の協力があり、インタビュー調査のスタートを切ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビュー調査を進めるのと同時に、地元紙の性的マイノリティ関連の新聞記事の分析・考察を今年度中に終了させたい。
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Research Products
(1 results)