2023 Fiscal Year Annual Research Report
先進的高圧合成法による新規機能性酸化物材料の探索と構造物性評価
Project/Area Number |
22KK0075
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
島川 祐一 京都大学, 化学研究所, 教授 (20372550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅 大介 京都大学, 化学研究所, 准教授 (40378881)
後藤 真人 京都大学, 化学研究所, 助教 (10813545)
松本 憲志 京都大学, 化学研究所, 特定助教 (30888954)
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Project Period (FY) |
2022-10-07 – 2024-03-31
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Keywords | 遷移金属酸化物 / 高圧合成 / 機能性材料 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は2023年度から研究代表者が新たに基盤研究(S)の課題が採択となったため、重複申請の制限から、2023 来年度以降の研究費交付申請を辞退することとなった。したがって本研究は2022年度10月から始まったばかりではあるが、2023年4月で終結し、国際共同研究強化(B)において計画していた研究は基盤研究(S)で引き続き発展的に取り組んでいくことととした。 本研究では、高圧合成法を駆使した新物質の探索と合成した新物質・新材料で発現する物性の探求を通して機能性材料研究の国際学際領域を発展させることを目的として進めてきた。特に遷移金属酸化物に注目し、先進的高圧合成法を駆使した新物質・新材料研究を行う計画であり、英国および台湾を中心に海外の高圧合成装置を有する研究グループと連携し、装置と情報の相互利用をはかることで世界的なレベルの物質・材料研究を先導することを目標にした。わずか半年あまりの研究期間ではあったが、具体的な研究物質として、特異なカチオン秩序配列を持つ物質群と異常高原子価イオンを含んだ物質群を対象とし、幾つかの新物質を高圧合成法や低温トポタクティックオゾン酸化法で合成し、興味深い電気・磁気特性に加え、熱物性を示すことを見出した。特に熱量効果を示す物質の関連材料の合成に注力し、電荷転移に起因する磁気転移、および相転移温度での熱物性測定を行い、その相関を明らかにした。得られた成果については、国際学術誌へ投稿した他、国際学会での発表も行った。
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Research Products
(11 results)