2023 Fiscal Year Research-status Report
Trajectories of physical activity and sitting time after major life events among older women
Project/Area Number |
22KK0292
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
根本 裕太 神奈川県立保健福祉大学, ヘルスイノベーション研究科, 講師 (40838166)
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Project Period (FY) |
2022 – 2024
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Keywords | 中年期女性 / 高齢期女性 / ライフイベント / 身体活動量 / 離別 / 死別 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、オーストラリア人女性を長期追跡している大規模パネルデータ(Australian Longitudinal Study on Women's Health)の中年および高齢者コホートのデータを用いて、ライフイベント後の身体活動量の変化パターンの類型化を行った。その結果、高齢者コホート(1921-26コホート)においては、加齢に伴う身体活動量の低下が顕著であり、ライフイベントを契機とした身体活動量の低下の傾向を判別することができなかった。そこで、中年期コホート(1946-51)のデータを用いて検討したところ、離別と死別において5つの身体活動経年と精神的健康度の変化パターンを特定することができた。そして、いずれの群においても離別の直前および死別の直後に身体活動量とメンタルヘルスが低下する傾向が認められた。これらのことから、後期高齢期における主要なライフイベント(身近な人の喪失、親族の健康悪化など)が身体活動量に与える影響は、身体機能低下や健康問題による影響と比較すると小さい可能性が考えられた。中年期においては、全体的に同様の傾向がみられ、健康面および生活面でのサポートの必要性が示唆された。 ライフイベント後の座位時間の経年変化やその健康影響については検討できていないため、次年度に実施できるように進める。また、医療保険データを用いた解析についてはデータ使用の申請を済ませているものの、許可が下りるまでに予想以上の時間がかかっている。こちらは準備が整い次第早急に研究に取り掛かる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
医療費・介護費データを用いた研究を予定しているが、当初の予定よりもデータ使用の許可を得るまでに時間がかかっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
座位時間の経年変化パターンに関する解析を進めるとともに、当該年度に実施した解析結果の論文化を進める。
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Research Products
(21 results)