2013 Fiscal Year Annual Research Report
自然会話リソースバンク構築による世界的教材共有ネットワーク実現のための総合的研究
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23242027
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
宇佐美 まゆみ 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (90255894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 俊成 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (70287994)
西郡 仁朗 首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 教授 (20228175)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2015-03-31
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Keywords | 会話分析 / コーパス言語学 / e-learning教材 / 教材リソースバンク / 自然会話の教材化 / 談話研究 / 語用論 / 言語社会心理学 |
Research Abstract |
(1)既に研究代表者らが構築してきた「自然会話コーパス」(『BTSJによる日本語話し言葉コーパス(トランスクリプト・音声)2011年版』の拡充・整備を進めた。(2)『BTSJ文字化入力支援・自動集計・複数ファイル自動集計システムセット』のさらなる機能拡張・精緻化を行い、研究成果としての本システムを研究者、大学院生等に、広く活用してもらう目的と利用者からのフィードバックを今後の研究に反映させるために、このシステムセットの「講習会」を開催した。(3) 会話に関する情報(場面、人数、内容、話者同士の関係等々)のデータベース化(情報検索・抽出システムの構築)とその精緻化を進め、NCRB(Natural Conversation Resource Bank)のサイトを立ち上げ、関連の研究者、大学院生で、今後の改善のための試用を開始した。 (4) 自然会話リソースバンク(NCRB)データベースに基づく「自然会話教材作成支援システム」のテンプレート」を構築した。 (5)自然会話コーパスに含まれる会話データと、「自然会話を素材とする教材」のリソースとしての自然会話データの編集や整備、教材作成のための会話データの一元化(総合的データベース構築)にかかわる作業を進めた。 (6)作成したデータベースを活用して、 自然会話を素材とする教材の試作版(新規データ・既存データを元に)の作成、改善と、最終版作成のための検討を行った。 (7) 世界各地の関連機関で本プロジェクトの紹介を行うとともに、自然会話教材へのニーズ調査を行うとともに、講習会や今後のデータ提供の依頼を行った。 (8)これまでの 研究成果の発表を国内外で行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【研究実績の概要】に記載したように、交付申請書にまとめた平成25年度の計画内容は、すべて達成されている。よって、上記の評価とした。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、本科研プロジェクトの最終年度にあたるため、交付申請書に記載した計画を着実に進め、まずは、「NCRB(自然会話リソースバンク)」を関係者に公開し、「世界各地のニーズに応じた教材のアップロードや既存の教材の加工が行えるとともに、研究と教材作成作業、情報検索が一体となった「世界的教材共有ネットワーク」を実現したい。ただ、システムを広く公開・共有化していくためには、サーバー管理や、セキュリティー管理、共有化のルール作り等を、十分に検討する必要がある。これらについては、これまでの研究過程で明らかになった課題について、国内外の専門家との交流を促進し、様々な形での協力関係を構築しながら対応していく予定である。さらには、継続的プロジェクトを立ち上げ、推進していく必要があると考えている。
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Research Products
(16 results)