2014 Fiscal Year Annual Research Report
19世紀前半のアメリカ合衆国における市民編成原理の研究
Project/Area Number |
23242044
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
遠藤 泰生 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (50194048)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 勝郎 法政大学, 法学部, 教授 (70212090)
増井 志津代 上智大学, 文学部, 教授 (80181642)
荒木 純子 学習院大学, 文学部, 准教授 (20396831)
松原 宏之 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (00334615)
橋川 健竜 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (30361405)
肥後本 芳男 同志社大学, グローバル地域文化学部, 教授 (00247793)
佐々木 弘通 東北大学, 法学研究科, 教授 (70257161)
森 丈夫 福岡大学, 人文学部, 准教授 (90330894)
中野 由美子 成蹊大学, 文学部, 教授 (40362214)
久田 由佳子 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (40300131)
金井 光太朗 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (40143523)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 市民 / キリスト教 / 公共 / アンティベラム / アメリカ合衆国 |
Outline of Annual Research Achievements |
建国期からアンティベラム期の合衆国に存在した多くのローカルコミュニティを地域横断的に貫く市民編成原理の抽出を求めて本研究プロジェクトは立ち上げられた。プロジェクトの最終年次にあたる2014年度、その原理を共時的通時的に探るさまざまの視点があらためて浮き彫りにされた。 まず、2014年9月8日と9日の両日、研究分担者8名(荒木純子、遠藤泰生、佐々木弘通、金井光太朗、橋川健竜、久田由佳子、増井志津代、森丈夫)と協力者1名(東京大学院生矢島宏紀)が集まり合同研究会を開催した。本研究会では、2015年度に刊行を計画している最終成果論文の概要を各分担者が報告し、全員でその内容を検討し合った。また海外から招聘した研究者が寄せた論文を幾つか合わせた形で最終的な論文集を刊行することを合意した。 一方で海外の研究協力者を招いた公開セミナーも継続して行った。まず12月5日と6日にはハーヴァード大学のJoyce Chaplinを招き、一八世紀末の英米における人種論と人口論に関するテーマでそれぞれ報告を受けた。年が改まった2015年1月には、9日にメルボルン大学のDavid Goodmanとマサチューセッツ工科大学のChristopher Capozzolaを招いた研究会を開催し、19世紀市民編成原理と20世紀合衆国史との連関を検討した。両名の報告は、20世紀の合理的かつ近代的な市民編成原理からこぼれ落ちる19世紀のローカルな市民規範を丁寧にすくい取りつつ、現代の市民編成原理を理解するのに必要な長期の歴史的視野を強調するもので、非常に刺激的であった。 市民編成原理の研究には地域横断的な市民社会生成の歴史を探求する側面がある一方で、国民社会の画一的生成を否定する多様性を探求する側面も存在する。その両面を確認することが合衆国市民社会の構造とひろがりを把握することに繋がる。その点を踏まえた、市民編成原理をより長い歴史的文脈に据える最終成果報告書の執筆を各分担者が続けている。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(17 results)