2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23243076
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
伊藤 裕之 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 教授 (40243977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
REMIJN GerardB. 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 准教授 (40467098)
須長 正治 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 准教授 (60294998)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 視覚 / 順応 / 残像 / 運動残効 / 色 / 錯視 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、残像の相互抑制について調べた。方位が同じで色の異なる線分グループを同じ空間上に配置してその残像を調べた結果、相互抑制はほとんど見られず、それらを接触させてもそれらの残像は共に見え続けることがわかった。これらの結果を論文にまとめた。 残像の運動残効について調べた。運動するテクスチャ上に静止した色パッチを重ねて提示し、それを数秒被験者に観察させた後、刺激を消失させた。運動するテクスチャは残像を作らなかったが、静止した色パッチに対応する残像が現れ、それがテクスチャの運動と逆方向に運動残効を起こすことを確認した。また、円を観察し続けると残像が多角形に見える現象を利用して、円周上を運動するテクスチャを見続けた後に、多角形が回転する残像を形成することに成功した。これはTokyo Symposium on Optical Illusions 2015 において発表された。 周辺視における順応による色の見えの変化について調べた。周辺視における紫色への順応による見えの色の変化をマッチングによって測定した結果、複数の順応メカニズムが存在し、それらの寄与の割合が網膜偏心度によって変化することが示唆された。 国際共同研究として、眼球運動の学習について調べた。Flash Grab効果により、錯視的に左右に位置がずれて見える点滅に対してサッカードを行わせると、物理的に同一の位置でターゲットが点滅していても、錯視によって期待される方向へのサッカードを行うことがわかった。 本研究課題の一部として取り扱った視覚と身体の関係性の順応については、応用面を含めて相当な発展が期待できることから、新たに基盤研究(A)「視覚経験を生み出す眼と脳と身体の連携」を立ち上げ、その中で展開していくこととした。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)