2011 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける植物資源の高度循環利用に基づく居住環境の地域特性に関する研究
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23246104
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安藤 邦廣 筑波大学, 芸術系, 教授 (20011215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤川 昌樹 筑波大学, システム情報系, 教授 (90228974)
黒田 乃生 筑波大学, 芸術系, 准教授 (40375457)
橋本 剛 筑波大学, 芸術系, 講師 (70400661)
原 忠信 筑波大学, 芸術系, 講師 (30566360)
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Keywords | 森林資源 / 循環利用 / 土地利用 / 集落 / 民家 / 構法 / 居住環境 / 地域特性 |
Research Abstract |
1 第1次実地調査 研究対象地域である、延辺(中国)、気仙、飛騨、奄美大島について、第1次実地調査を行った。第1次実地調査では、現地での文献や関連資料の収集と対象地域の概観調査を行い、調査対象となる集落、民家の選定をするとともに現地での協力体制の整備と調査方法の検討を行った。 第1次実地調査の結果、気仙については、東日本大震災で被災したため、当初予定した調査が困難であるため、第2次調査対象から除外した。 2 第2次実地調査 第1次実地調査ににづき、延辺(中国)、飛騨、奄美大島の3地域についての第2次実地調査を行った。 (1)延辺(中国) 長白山麓の鎮江村と下二道崗の第2次実地調査を行い、森林植生図と利用実態、集落配置図と土地利用、民家の間取りと住まい方、使用木材と構法を明らかにした。その結果、カラマツ(カラマツ、チョウセンゴヨウマツ、モミなど)を中心とした生活と建築生産体系を明らかにした。 (2)飛騨 飛騨市宮川地区の種蔵、菅沼、三河原集落の第2次実地調査を行い、森林植生図と利用実態、集落配置図と土地利用、民家の間取りと住まい方、使用木材と構法、居住環境の温熱環境特性を明らかにした。その結果、クリと茅(ススキ、カリヤス)を中心とした生活および農業生産と建築生産体系を明らかにした。 (3)奄美大島 笠利町宇宿集落の第2次実地調査を行い、森林植生図と利用実態、集落配置図と土地利用を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地での協力体制が順調に整備された結果、実地調査を順調に行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
飛騨については、予定の調査研究をすべて終了した。 延辺(中国)については、近代における民家の間取りと構法、生産技術の変遷、居住環箆について、引き続き調査を行う。 奄美大島については、民家の間取りと住まい方、使用木材と構法、農業生産と建築生産体系について、引き続き調査を行う。
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Research Products
(1 results)