2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23246107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
中川 理 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (60212081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 潤一郎 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (80151372)
小野 芳朗 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (50152541)
丸山 宏 名城大学, 農学部, 教授 (30157416)
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Keywords | 都市整備 / 都市計画 / 都市史 / 都市空間 |
Research Abstract |
計画していた研究分担者・連携研究者による研究会を以下のような研究発表で行い議論を行った。 2011年6月25日:中川理「明治期の都市改造事業における都市住民の反応とその動向に関する研究-京都市の三大事業の実施過程を事例として-」 2011年9月10日:小野芳朗「琵琶湖疏水-用地買収と水力利用による空間形成」 2011年11月12日:丸山宏「近代造園の黎明」、木方十根「土木技師・梶山浅次郎の業績と鹿児島市戦災復興都市計画」 2012年1月5日(於・ソウル):砂本文彦「ソウルの都市と建築」、石田潤一郎「植民地期ソウルの法定都市計画」、金珠也(慶尚大学校)「韓国における住宅の近代化」、韓東洙(漢陽大学校)「韓国における近代建築史・都市史研究の動向」 2012年1月21日:山口敬太「昭和初期の六甲山をめぐる開発と保護の顛末」、砂本文彦「近代朝鮮半島における「国際リゾート地」開発」 2012年3月10日:本康宏史「「軍都」の形成と都市基盤-第九師団管下金沢の事例を中心に-」、松山恵「東京市区改正事業に関する一考察-技術・空間・社会-(仮)」 以上の研究会における議論の結果を、当初から想定していた<主体><理念><技術>の3グループに整理すると以下のようなことが明らかにされた。 <主体>では、事業主体としての府県と市町村の対立関係、事業受け入れ側の住民の主体形成などが明らかになってきた。<理念>では、建築・都市計画だけでなく、林学などの分野の理念が、事業計画に色濃く反映されていることが明らかにされた。さらに<技術>では、近世的な技術から近代技術に置き換えられる課程で、技術者の政治的台頭が起こったことなどが明らかになりつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた研究分担者・連携研究者による研究会を予定どおり開催し、そこでの議論を通じて、<主体><理念><技術>のいずれの観点からも、解明されてきた点と、新たな課題となる論点が共有されるようになった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究会でメンバーに共有された課題を明らかにするために、時代と地域、それぞれに対象領域を拡大し、研究分担者、連携研究者それぞれが個別のテーマを設定して研究を行い、その成果について、研究会で議論を行う計画である。つまり、この研究会での議論を受けて、個々の研究のテーマ設定が進むという状況を作り出していく。
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Research Products
(7 results)