2011 Fiscal Year Annual Research Report
言語的身体的相互行為の多文化エスノグラフィーに基づく身体テクノロジーのデザイン
Project/Area Number |
23252001
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久野 義徳 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (10252595)
樫村 志郎 神戸大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (40114433)
五十嵐 素子 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (70413292)
小林 亜子 埼玉大学, 教養学部, 教授 (90225491)
関 由起子 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (30342687)
山崎 晶子 東京工科大学, メディア学部, 准教授 (00325896)
小林 貴訓 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (20466692)
池田 佳子 関西大学, 国際部, 准教授 (90447847)
小野 哲雄 北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (40343389)
森本 郁代 関西学院大学, 法学部, 教授 (40434881)
今井 倫太 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (60348828)
|
Keywords | 相互行為 / 社会学 / ロボット / 多文化 |
Research Abstract |
この研究は、人間の言語的・身体的相互行為の文化的多様性と文化を横断した普遍性を、さまざまな文化の中で人々が活動する実際の場面のビデオを用いた多文化的エスノグラフィー研究によって、明らかにするものである。さらに、こうした多文化的エスノグラフィーに基づき、多文化に対応可能なロボットを開発し、それを用いて実証実験を行い、多文化状況におけるシステムの有効性を検証するとともに、ロボットの多文化的な受容のあり方を明らかにする。 今年度は、つぎの地域や場面で多文化的エスノグラフィー調査を行った。 ①カナダのバンクーバー地区(スティーブストン、バーナビー)の日系人コミュニティーで、ビデオを用いたデータ収集と多文化的エスノグラフィー研究を行った。②ハワイのホノルル地区で、日系文化センターの日本語での解説場面と英語での解説場面のデータ収集と多文化的エスノグラフィー調査を行った。 またつぎの対象に関してロボット調査の準備を行った。①スティーブストンの日本語学校。②バーナビーの日系博物館。③ホノルル福島県人会。 さらに、ヒューマンコンピュータインタラクションのもっとも権威ある国際会議であるCHI2013で、ロボット実験についての研究発表を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
①カナダの日系人コミュニティーで解説場面のビデオ撮影とインタビューを行うことができた。 ②ハワイのいくつかの日系ミュージアムで、英語と日本語による解説場面のビデオ撮影を行うことができた。また、英語と日本語の解説場面の比較分析を行うことができた。 ③ハワイおよびカナダでロボット実験の準備を行うことができた。 ④ヒューマンコンピュータインタラクションの国際会議で、遠隔ロボットおよびロボット車いすの研究発表を行った。
|
Strategy for Future Research Activity |
①ヨーロッパ(2013年度はとくにイギリス)のミュージアムにおいて、解説場面のデータ収集と分析を行う。 ②遠隔ロボットの実験や、ガイドロボットの実験や、鑑賞支援のロボット車いす実験をイギリスのミュージアムで行う。 ③海外の会話分析、エスノメソドロジー、ヒューマンロボットインタラクションの研究者と、言語と身体の連携の文化的相違と普遍性について議論するためのワークショプをカナダで開催する。そこでの議論をもとに、さらにさまざまな言語と文化において、言語と身体の関係を分析する予定である。
|
Research Products
(2 results)