2011 Fiscal Year Annual Research Report
中国共産党に関する政治社会学的実証研究ーー中南海研究(II)
Project/Area Number |
23252004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
菱田 雅晴 法政大学, 法学部, 教授 (00199001)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
毛里 和子 早稲田大学, 政治経済学術院, 名誉教授 (40200323)
天児 彗 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (70150555)
加藤 弘之 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (70152741)
高原 明生 東京大学, 法学政治学研究科, 教授 (80240993)
唐 亮 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (10257743)
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Keywords | 現代中国 / 中国共産党 / 中南海研究 / 民主化 / 政治変動 / 社会調査 / 党=国家体制 / 市民社会 |
Research Abstract |
本研究計画分担者、研究協力者等を主要メンバーとする研究会(「中南海研究会」)を設置し、法政大学市ヶ谷キャンパスその他において月例研究会を計9回開催し、書誌文献調査として「内部文件」、「国内発行」等と称される党内部の非公開文献を含め、広範な文献蒐集を行なったほか、概略以下の研究活動を行った。 シンポジウム《中国共産党のサバイバル戦略》の開催;海外研究者(ピエール・F・ランドリー・ピッツバーグ大学政治学部教授)を本邦に招聘(2011年12月8日~12日)し、同教授ほか、常盤伸(東京新聞)、毛利亜樹(同志社大学)の各氏を報告者とし、掲題の通りのシンポジウムを12月10日霞山会館(霞ヶ関コモンゲート西館、霞山会館ビル37階)で開催した。本研究プロジェクトの中間成果としての出版原稿の検討ならびにキックオフ会合も兼ね、ソ連経験との比較の視座を得るなど本研究計画の最終調整を行った。 《中国共産党のサバイバル戦略》の公刊;本研究の基礎となっている第1期中南海研究プロジェクトの研究成果を本年度中南海研究会で報告発表した後、各自出版原稿としてとりまとめ、上記シンポジウムにおける討議をも踏まえたところを『中国共産党のサバイバル』(三和書籍、2012年2月刊)として発刊した。 アンケート調査準備;本研究計画において、都市市民層および予備軍(私営企業家層、共青団)を対象としたアンケート調査を実施すべく、中国側パートナー選定、委託研究契約の打診等を目的とした中国派遣調査を行った。 電子アーカイブ整備;上記書誌文献調査、インタビュー結果等は、文字情報のほか、音声/映像テープでも記録し、包括的な「中南海データ・アーカイブ」を作成する予定であり、本研究会活動を社会的に発信する目的も込め、ホームページを立ち上げ、同アーカイブをウェブ上で整備するべく、ページデザイン、収録コンテンツの検討等準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画に沿って、各研究分担者がそれぞれ書誌調査、現地派遣等を行う一方、集団研究の場としての「中南海研究会」を活用し、問題発見、討議を行い、また、シンポジウム開催、成果物の公刊等を進めることができた。中国側パートナー選択およびウェブ整備等はやや予想外の時間がかかっているが、概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究計画は、中国側カウンターパートの密接な協力の下、問巻(=アンケート)調査あるいは参与観察法に基づくフィールドワーク作業を核とするため、先ずは、中国側パートナーの選定と調査計画の精緻化が最大の課題となるが、昨年度以来進めている北京大学、清華大学あるいは中央党校、党中央文献研究室その他との関係を強化すると共に作業仮説の設定とそれに基づく調査票の設計等を合わせ進めることとしたい。
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Research Products
(64 results)