2011 Fiscal Year Annual Research Report
研究基盤としてのデジタルリポジトリのモデル化および実装
Project/Area Number |
23300087
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
行木 孝夫 北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (40271712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山地 一禎 国立情報学研究所, 学術ネットワーク研究開発センター, 准教授 (50373379)
池田 大輔 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (00294992)
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Keywords | 機関リポジトリ / デジタルリポジトリ / ショーケース / コンテンツ再利用 / サブジェクトリポジトリ / メタデータ / WEKO / OAI-PMH |
Research Abstract |
本年度はデジタルリポジトリ特に機関リポジトリのコンテンツをリポジトリ外部から利用するフレームワークを提案し、試験的に実装した。具体的なプラットフォームとしては研究分担者である山地の設計によるWEKOを選択した。WEKOに対し、内部メタデータとユーザが独自に付与できる外部メタデータを混在させるフレームワークを提案し、実装している。同時に、任意の検索結果および個別コンテンツのメタデータをHTML,XML,JSON各形式で出力する機能を付与した。これによって、機関リポジトリのコンテンツに対しユーザが柔軟にメタデータを付与し、ユーザ側のwebページに再利用することができる。具体的には、iframe,xslt,JavaScriptをユーザ側で利用することで、WEKOからの出力結果を直接利用、XMLを変形して利用、JavaScriptによる柔軟な利用という各水準で取り込むことができる。すでに研究グループの業績概要として活用する例およびサブジェクトリポジトリとして活用する例を実験的に構築した。このようなフレームワークを与えることで、サブジェクトリポジトリを含むデジタルリポジトリ、特に機関リポジトリのコンテンツをユーザ側で有効に活用する基盤を提案したと言える。本年度の研究課題の実施に当たっては研究代表者、分担者、連携研究者の間でワークショップ形式の会合を定期的に開き、各自の立場からデジタルリポジトリのコンテンツが持つ可能性と問題点を議論することで遂行した。現在の段階での研究成果は論文として1編、学会発表として5件を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究課題の達成状況については、研究基盤としてデジタルリポジトリを据える際の問題点を議論し、サブジェクトリポジトリおよび機関リポジトリについて検討した。結果、コンテンツを柔軟に再利用することの必要性を再確認し、その方向での実装を開始した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者および研究分担者とが定期的にワークショップ形式の会合を持ち、そのぞれの専門分野からデジタルリポジトリを研究基盤として活用する方策を提案、検討、実装することで研究課題の実現を図る。
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Research Products
(6 results)