2013 Fiscal Year Annual Research Report
イーリサーチとオープンアクセス環境下における学術コミュニケーションの総合的研究
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23300089
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
倉田 敬子 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50205184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 修一 慶應義塾大学, 文学部, 名誉教授 (50134218)
松林 麻実子 筑波大学, 図書館情報メディア研究科(系), 講師 (10359581)
三根 慎二 三重大学, 人文学部, 講師 (80468529)
酒井 由紀子 慶應義塾大学, 文学部, 准教授 (40709466)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 学術コミュニケーション / e-Research / 研究データ / データ共有 / 学術雑誌 / デジタル化 / オープンアクセス / デジタルリーディング |
Research Abstract |
1 研究成果報告会の開催:研究成果報告会を2月に慶應義塾大学で開催し,研究代表者,研究分担者,研究協力者全員が発表し,質疑応答を行った。発表内容をまとめた報告書を作成,配布した。 2 研究者の研究データへの意識:日本人研究者26人へのインタビューデータの再カテゴリ化後,そのデータに基づきtwo-stepクラスタリング分析を行い,データへの意識に関する14のカテゴリが得られた。さらにそのカテゴリは5グループ(「オープン」「制約」「解釈」「政策」「処理・保管」)に分けられ,これらは研究者のデータに対する意識の5方向を示していると判断した。今後の学術研究において求められつつあるデータ共有を推進するためには,このような研究者の意識に基づく施策が求められる。その意味で今回の結果はデータ共有に向けての基礎的な成果と位置づけられる。結果は英語論文にまとめ学術雑誌へ投稿した。 3 学術コミュニケーションのデジタル化:日本の学術雑誌のデジタル化状況に関する質問紙調査の結果について,日本図書館情報学会で発表した(プレゼンテーション賞を受賞)。現在論文を執筆中である。一般におけるデジタルリーディングについて,各メディアの実際の読み時間,および紙とデジタルへの選好についての質問紙調査の結果をクラスタリング分析を行った。実際の行動としてはデジタル,意識としては紙への選好が強かったが,両方のクラスタリングの結果をさらに対応分析した結果,行動と選好に関係が見いだされた。英語論文にまとめて学術雑誌に投稿した。 4 オープンアクセスの現状:オープンアクセスの動向について引き続き情報を収集し,特にオープンアクセスメガジャーナルに関して予備的調査を開始した。東日本大震災後の日本人の科学技術情報探索状況について,情報探索行動に関する国際学会発表の結果とその後の統計分析の結果をまとめて英語論文とした。近く投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)