2012 Fiscal Year Annual Research Report
可変型遺伝子トラップクローンを利用したCre-driverマウスの作製
Project/Area Number |
23300159
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
荒木 正健 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 准教授 (80271609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 喜美 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 准教授 (90211705)
吉信 公美子 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 助教 (20274730)
吉木 淳 独立行政法人理化学研究所, 実験動物開発室, 室長 (40212310)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | バイオリソース / 遺伝子改変マウス / Cre-driver / データベース / X-gal染色 |
Research Abstract |
X-gal染色を行ったEGTCクローンの中から興味深い発現パターンを示した12クローンにSA-Creを、11クローンにmERT2をノックインし、新たなCre-driver ES細胞株を作製した。また、45種類のCre-driver ES細胞株(全149クローン)を用いてキメラマウス作製を試みた。そのうち45種類全てをカバーする118クローンについてマウスライン樹立に成功した。 3種類のCre-driverマウスライン(Fbxo17-SACre,62/Hip1-SACre,101/Gzf1-SACre,343)を、理研BRCに寄託した。また、10種類のCre-driverマウスライン(Fbxo17-SACre,67/Tspan9-SACre,413/Alad-mERT2,1094/Alad-mERT2,1095/Gzf1-SACre,353/Pknox1-SACre,400/Pknox1-SACre,402/Pkig-mERT2,1396/Pkig-mERT2,1398/Klf12-mERT2,1059)を、熊大CARDに寄託した。これらのマウスラインは、凍結保存した精子を用いて、平成25年度に理研BRCに寄託する予定である。 SACreをノックインした20クローンについて、レポーターマウスであるROSA26Rと交配して得た産仔のX-gal染色を行った。その中で、21-T188(EST)は脳特異的な発現を示した。またmERT2をノックインしたクローンを用いて、タモキシフェン誘導の条件検討を行った。 平成25年3月末現在、EGTCに登録しているES細胞株は1,161クローンであり、そのうち461クローンに関してマウスラインを樹立し、CARD R-BASEに寄託している。さらに110クローンについては、X-gal染色像を公開している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理研BRCの試験研究で作製したCre-driver ES 細胞株の中で、11遺伝子についてマウスラインを樹立した。また、新たなCre-driver ES細胞株を34遺伝子(全200クローン)作製し、その中の94クローンについてマウスラインを樹立した。理研BRCおよび熊大CARDへの寄託も進めている。 Cre-driverマウスとROSA26Rマウスを交配し、得られた産仔のX-gal染色を進めている。 SACreをノックインしたAyu21-T188クローンは、EST (CJ063182)をトラップしており、遺伝子としての情報はほとんどない。今回、このEGTCクローンを利用したCre-driverマウスラインが脳特異的なコンディショナルノックアウトに使用可能であることが示唆されたことは、このプロジェクトの有効性を示している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、Cre-driverマウスライン樹立と理研BRCおよび熊大CARDへの寄託作業を継続して進める。また、Cre-driverマウスとROSA26Rマウスを交配し、得られた産仔のX-gal染色を継続して行う。脳については、1ミリ厚連続切片のX-gal染色も行う。 問題点としては、タモキシフェン誘導の条件検討に時間がかかっている。最適なプロトコールを確立するのは困難なので、次善の策を探して進めることにする。。 さらに、理研BRCにおいて、Cre-driverES細胞株およびマウスラインに関する新たなデータベースを構築し、公開する。
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Research Products
(17 results)